ダンテの森    
31 Jul 2012   02:54:04 pm
日本から学んだドイツ
資源の100%利用を目指した法体系を作ったドイツ

 1990年代の日本は環境先進国として世界から模範の存在として認められていた。現在の環境先進国であるドイツも当時は多くを日本から学んだ。彼らはそれをどんどん法律にしていったところがいかにもドイツ人らしい。3R(Reduce, Reuse, Recycle)やゼロエミッション(Zero Emission)も日本から始まっている。

 これについて、林 哲裕氏著「ドイツ企業の環境マネジメント戦略」に詳しいので以下に引用させていただく。

 生産に投下されたすべての材料を100%最終製品に利用するか、あるいは発生した有価廃棄物を別な産業の生産プロセスで活用することを目指しています。(中略)日本が進めるセロエミッションの実現方法には、基本的に五つの類型があります。第一に発生した廃棄物を異業種間の企業連鎖で循環させる。第二に、都道府県が進める廃棄物減量化・リサイクルを行政が支援。これには1997年から通産省が厚生省を連携して進めているエコタウン事業があります。第三には、単独の工場内で副産物である廃棄物を内部で利用することで、廃棄物発生をゼロにする活動。第四に工業団地などの地区内での循環。第五には特定地域でのゼロエミッションの取り組みがあります。いずれかのゼロエミッション形態によって、企業から排出される廃棄物やエネルギーを限りなくゼロにして、産業だけでなく、地域の環境保全を達成していこうとするコンセプトです。

 以上が引用であるが、ドイツは循環経済・廃棄物法と言う法律を制定し、廃棄物の流れに従って、また種類によって適用される法令群をつくり、それを実行するためのコンピュータ・アプリケーションを整備してユーザーに提供している。そのシステムについてもこの本に詳しいが、そこまでやるかと思うくらいの徹底の仕方で、抜け道を防いでいる。決まった事はきちんと徹底的にやり続ける、さすがドイツ人というべきであろう。

 日本には現在、家電リサイクル法、自動車リサイクル法、容器包装リサイクル法、建設リサイクル法、食品リサイクル法がありそれぞれ監督官庁もことなり運用も異なる。

 林 哲裕氏著「ドイツ企業の環境マネジメント戦略」はアマゾンで購入できる。

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30 Jul 2012   10:06:59 pm
7.29国会議事堂包囲
大人の国の大人のデモの風格があった。

 昨日は国会議事堂前のデモを取材して夜はブログの原稿の準備もせずに寝てしまい、今朝は寝過してとうとうこの時間までブログを書く事ができなかった。寄る歳波か、鍛え不足か、恐らく後者だろう。

 昨日の集会は警察発表で12,000人、主催者発表の20万人は恐らくネット上で賛同した人の数も含んでいるのだろう。ぼくの見たと事では2〜3万人と言ったところだと思う。組織での参加者は20%位で殆どはまったくの個人での参加だった。目につくのは高齢者だ。他に行くところが無いからと言えばそれまでだが、いても立っても居られない気持ちで、孫の為に何かしなければと出て来ているのだ。若い家族の姿も多い。本格的なハーモニーを聞かせてくれるコーラスのグループや、ドラムバンドが明るいサンバのリズムで調子づける。それぞれが思い思いに何かを工夫して主張を掲げていた。

 主催者の準備は周到で、要所要所にスピーカーを設置して、とにかく参加者のテンションが上がらないように考えられていた。例えば群衆の流れは必ずどこかで渋滞が起き止まる。長時間止まっていると群衆はいらいらし始める。その時に適切にスピーカーからなぜ止まっているのかの説明が簡潔に解りやすく説明してくれるのだ。そのアナウンスが命令調でも高圧的でも無く、その声もリラックスさせる心地良い声で、気負いも無く淡々としていて心地よかった。

 これだけの群衆を動かして殆どトラブルも出していない。昨夜は2名が公務執行妨害で逮捕されただけであった。

 よくよく練られた誘導計画であったと、絶賛を送りたい。当局の警備体制も過剰と言えば過剰であったが、けが人を出してはならないと言う命令が徹底していたように思え、好感が持てた。

 この調子で行けば、スタッフと警備陣は大変だろうが今後も毎週金曜の官邸前集会は、かなり長期間続くのでは無いだろうか。そして全国規模に広がって行くのではないか、やっと日本国民も口を開いた。

 次はエネルギー問題を真剣に考える時である。原発無しでも快適な生活を続けられる方法が「ファクター5」だ。

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29 Jul 2012   10:46:33 am
脱原発は省エネで可能
より豊かな生活はより多くのエネルギー消費からは生まれない

 今日は、7.29脱原発国会大包囲と題しての集会が呼びかけられている。今回の脱原発デモは、いままではデモなど関係が無かった市民が大勢参加しているので今日の集会が無事故で終わる事を祈っている。

 脱原発はエネルギー問題である。日本政府はこれまで原発を地球温暖化ガス対策の切り札としていた。これまで経済発展は大量のエネルギー消費で裏付けられてきた。国民の頭にも「より豊かな生活」=「より多くのエネルギー消費」との図式が刷り込まれている。現在のぼくたちのエネルギーの使い方は殆どが必要のないエネルギーを使う浪費に過ぎない。それはぼくたちが悪い訳では無く産業がそのようにエネルギーを浪費するデザインを進めて来たからである。

 地球温暖化ガスの40%は建築物が、23%は交通が、18%は農業が、13%は重工業が排出している。これらがトップ4である。これらを革命的な省エネで全体のエネルギー消費を1/5(80%の省エネ)にすることが現有の技術で可能なのである。残された1/5(20%)を再生可能エネルギーで供給すれば化石燃料ゼロが達成できる。これが持続可能社会である。

 地球上の人類以外の全ての生物は化石燃料を使ったりしていない。それではどの位省エネが現有技術で可能か、建築では外断熱高気密構造、断熱構造窓、排熱回収で50〜80%の省エネが達成されている。農業では水資源の70%を消費しているが点滴灌漑農業にすることで淡水の使用が95%節約できる。交通では自動車の省エネ改善は著しいが、省エネ分を追い越す車の台数の増加がある。そのために車なしでも快適に生活が送れる都市の再構築が必要である。徒歩、自転車、ライトレール、長距離高速鉄道をベストミックスする都市計画で80%の省燃料が可能である。

 東北の都市再建には是非導入するべきである。世界に先駆けるグリーンシティを東北に作りモデルになる事が、東北支援をしてくれた世界へのお返しとなる。これらを行う事で、原発だけにとどまらず石炭火力の全数、石油火力の旧式のものは全て停止が可能になる。

 より豊かな生活をエネルギーを最小で楽しむことが持続可能性社会である。まずぼく達自身の考え方の改革が大切だ。
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28 Jul 2012   11:52:31 am
官邸前金曜デモ
答えは分からないけどやもたてもいれず集まる人達

 昨日、初めて毎週金曜夜6時〜8時まで首相官邸前で開かれている反原発集会を見に出かけた。昨日は主催者の首都圏反原発連合から7月27日は29日の国会議事堂を囲む大集会の準備の為に中止との知らせが出ていたが、それはそれで中止と聞いても来る人はいるだろうし、警備も厳しく無く簡単に官邸前にゆけるだろうと、行く事にした。

 仕事を終えてから出かけたので国会議事堂前に着いたのは7時を過ぎていた。地下鉄の出口の階段を上がると5〜6人の制服警官が出口をまるで塞ぐかのように立ってこちらを向いている。その内の一人が「どちらに行かれますか?」と聞くので、「あっちの方に」と言うと「首相官邸前の反対集会に参加されますか?」と聞く。「…」、さらに「反対集会に参加されますか?」としつこい。無視して横断歩道を渡ろうとすると、「そちらは行けませんのでこちらへ行って下さい。」と言うので、「ぼくは溜池山王に用事が有るので、こっちへ行きたいんだ。」と言って振り切って官邸前の方向に渡って行った。横断歩道を渡った先にも、その先にも10メートル置きに数人の制服警官が配置され、通行人の誰何を行っている。私服の公安警察らしいのが、ポツポツと立っており、中には植え込みの向こう側に居るのは恐らくカメラを持っているのだろう。いったいここはどこの国なんだ。ことさら苦虫をかみつぶしたような顔で通り抜けた。

 議員会館の前を通って官邸前に行くと、集会が開かれており、参加している人は数千人はいただろうか、まぎれもなくあらゆる種類の人達で、組織動員では無いことは明白である。思い思いに作った原発反対の小さめのプラカードを持っているが、原発止めてどうするのかの答えを持った人はどれだけいただろうか。

 大きなスピーカーでまるで70年安保時代のアジ演説の調子でがなっている。ぼくはあれはデモのプロ的な感じを受けて生理的に嫌いで聞いて居られないので早めに帰ることにした。帰りに内閣府下の交差点にやってきた神奈川県ナンバーで、大きく原発反対の文字やイラストを車の回り全てに貼りつけた高齢の夫婦が乗った乗用車が、官邸方向に行こうとして止められおり、警官ともめていた。様子を覗おうとすると公安らしい男に威圧的に立ち去るように促された。いてもたっても居られない気持ちで集会に参加に来た老夫婦のその後に興味が有ったが、仕方なく立ち去る事になった。

 この人達に抜本的な省エネをする事で、原発はおろか石炭火力も殆ど止められ、再生可能エネルギーに置き換えればゼロエミッション社会も夢ではない事を知らせてあげたいと切に思った。答えは「ファクター5」にある。
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27 Jul 2012   05:58:06 am
農業用水の省資源
中国は単位面積当たりの収穫量は多いが、水の消費量も多い

 世界の淡水の70%は農業により消費されている。農業用水の需要は作物により大きな差がある。穀物1kgの収穫にはその種類により0.4〜5.0トンの水を消費し、畜産では1kgの牛肉を得るには32トンの水を消費している。その他、土地の含水性や用水路の途中の漏水などによる損失によっても大きな差がでる。

 次に各作物の1kgの収穫に必要な水の量をトンで示す。

穀物:トウモロコシ 0.5〜2.1、小麦 0.8〜1.5、米 1.6〜3.5、ジャガイモ 0.9〜1.0、大豆 1.7〜3.5、大麦 1.3
畜産:牛乳 1.3、豚肉 2.0〜4.6、牛肉 16.7〜32.2、羊肉 7.0
その他:コーヒー 17.0、お茶 24.5、綿花 5.3〜17.0、たばこ 0.4〜0.6などとなっている。

 同一作物でも水の消費量の大きな差は非効率的な用水の方法と管理にある。各国はまだまだ水資源利用の効率化を進める余裕が有り、効率化を進めなければならない。

 中国は総面積に対する耕地面積が9%とアメリカの13%に較べると少ないが、1ヘクタールの農地で10人を養っている。世界平均は4.4人である。それでも中国は食糧自給率は95%以上を維持している。

 中国農業は多毛作、大量の肥料投与、多大な人手による細かい作物管理により高い収穫率を達成している。農耕地の40%は人工的に灌漑が行われており、これは世界平均の18%、米国の13%に較べかなり高い。ただし、中国では農業用水は設計の粗雑な用水路と長い用水路での漏水により30%しか作物の根には達していない。この分野は中国政府が今後改善を進めて行くことであろう。

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