ダンテの森    
30 Sep 2011   06:31:01 am
産業の栄枯盛衰(2)
コンドラチェフ第6の波はグリーンサイクルに

当ブログの読者は既グリーンテクノロジーとそれを基盤とする経済活動の胎動が有る事は認識していると思う。持続可能社会を作る上でこれらのグリーンテクノロジーを根幹にして行く必要がある。この新しい産業を現在の経済の行き詰まりを打ち破る第六の波にして行く必要がある。

ファクター5では経済の波が起きる要因は次の3つが有るとしている。

1.以前のテクノロジーの魅力を失わすほど新鮮で強力な魅力を持ったテクノロジーの台頭。例えば鉄道輸送は決して非効率であるから衰退したのではなく、自動車と言う、人々を興奮させる魅力に負けたのである。

2.以前のテクノロジーで喚起されたニーズが新しいテクノロジーにより急激に顕在化する場合。例えば初代の巨大なコンピュータが出来た時にPCの潜在ニーズは作られた。その後航空宇宙産業はエレクトロニクスのマイクロ化技術を開発した。この二つが合わさって現在のディジタル・ネットワークや検索エンジンが個人で使えるようになり、巨大市場となった。人々のソフトウエアへのニーズは無限でIT開発はこれからも発展の一途をたどると思われる。

3.花々しく持てはやされたテクノロジーは必ずしも人類にとって有益で有ったとは限らない。蒸気機関、内燃機関、白熱灯、プラスティック、原子力発電、等これら全ては開発当時大歓迎を受けたものばかりであり、一世を風靡した。この間脚光を浴びる事は無かったが大変に有用なテクノロジーがたくさん開発されている。

これらの要素を考え併せて第六の波を起こして行かなければならない。持続可能性があること。大幅な省資源が可能であること。基本デザインから再検討すること、自然に学ぶバイオミミクリ―、グリーン化学、工業エコロジー、再生可能エネルギー、グリーンナノテクノロジー等で有る。

カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
29 Sep 2011   05:42:15 am
産業の栄枯盛衰(1)
コンドラチェフサイクル

不況が来ると世の経済評論家の先生方は「次の景気の上昇は・・」と解説をするが、これは数年先の短期的なビジネスサイクルを指している場合が多い。経済学者は、さらに長い30〜50年サイクルで変化する学説を唱えており、それぞれ学者の名前を付けて○○サイクルと呼ばれているようである。これは歴史的なエポックや在庫量、資産価値の変化を経済サイクルに当てはめて論じているようである。その中にロシアのニコライ・D・コンドラチェフ( Nikolai Dmitriyevich Kondratiev, 1892〜1938 )が1925年に主張したものであるが、この波は人類が鉄、水力利用、機械、繊維、商業など近代的な産業が始めたのを1785年としてそのサイクルが1845年まで続き、その波を第一の波としている。産業革命により蒸気機関、鉄道、製鉄、綿による繊維産業が1900年までを第二の波としている。1900年のパリ万博から電気、化学、内燃機関がけん引する第三の波が第二次世界大戦終結まで続く。1950年からは第四の波が石油化学、電子、航空、宇宙と言う新しい産業により作られる。1990年頃からコンピュータを基盤にしたディジタル技術、ネットワーク、バイオテクノロジー、ソフトウエア・インフォメーション・テクノロジーがけん引する第五の波が今終わりを迎えようとしている。9月14日に書いた地球温暖化の原因と見られるCO2の排出量の急激な増加の時期とぴったりと符合する。

カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
28 Sep 2011   06:55:34 am
世界の「大きな損失」
持続可能社会建設を推進した賢人

去る9月25日、ケニアのワンガリ・マータイ(Wangari Muta Maathai Dr.)博士(71)が他界された。1977年にグリーンベルト・ムーブメントを設立して4000万本以上の苗木を植えた。モッタイナイ・キャンペインを世界に提唱、2004年にはノーベル平和賞を受賞された。各国首脳は「大きな損失」と哀悼を示している。
マータイ博士の御冥福をお祈りいたします。

世界は人間が必要とするものは全て備えているが、人間の欲望を満たす用意はない。    ―― マハトマ・ガンジー

2008年のリーマンショック以来、経済不況は世界に数百万の家族を貧困、ホームレス、さらには飢餓におとしいれ、現在も続いている。世界は限られた資源を浪費をすることなく貧しい人々にも行きわたらせる事ができる、賢い方法を見つけ出さなければならない、緊急に。
この問題を突き詰めると、物質に対する欲望から離れても満足感を得ると言う事がいかに難しいことかと言う壁にぶつかる。ファクター5では、この角度からも提言をしているので、折々に紹介して行きたい。

カテゴリー : ブログ管理人 | Posted By : dantesforest |
27 Sep 2011   05:40:59 am
ビルの改築による省エネ
リフォームによるファクター5

ビルの改築でファクター5を達成した例は新築ビルに較べて少ない。しかし、ビルのリフォームでも省エネは十分可能である。
オーストラリア、カールトンの60Lビルディングはその代表例である。このビルは1876年に建てられたレンガ造り3階建てである。2002年に一部4階に増築されグリーンビルとして生まれ変わった。ビルはそこで働く人の為にあるとの考え方を基に、このビルのリフォームには特別に省エネ対策チームが作られ設計にあたった。リフォームには出来る限り産業廃棄物を出さない為に、徹底的に建築資材の再利用が図られた。床材は全て再利用され、ドア、ドア枠、窓枠、レンガは再利用された。新しく使われる材料はリサイクルに適した材料を厳選した。

●パッシブとアクティブのハイブリッド空調システムが採用され、集中式のエアコンではなくテナント毎に制御が可能なシステムにした。熱排出シャフトにより自然対流を発生させ、自動換気システムとの相乗効果で19〜26℃の温度調節を行う。
●中央アトリウムと6つの採光シャフトは自然光の取り入れと換気時の空気通路となる。
●明るい彩色を採用し自然光の拡散と細かく制御できる人工光照明の併用で証明の為の電力の省エネを図った。
●無水小便器の採用と、雨水を利用した中水道で、省水型大便器の洗浄を行う。
●屋上には庭園とソーラー発電機が作られ夏場の太陽熱が室内に伝わるのを防いでいる。庭園用の水は雨水を集めた中水道を使う。

これらの結果、照明電力は80%の節電、上水道は75%の節水ができ、全体で70%の省エネルギーを達成している。次のURLで詳細がわかる。(英語のみ)

http://www.acfonline.org.au/articles/news.asp?news_id=3100
カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
26 Sep 2011   05:31:36 am
公共建築物
世界で最も住みたい街メルボルンの市議会ビル

Council House II(CH2)は世界でも最先端の省エネビルである。
オーストラリア省エネ建築基準の最高ランク「6つ星」を冠せられている。建設費5100万オーストリアドル(38億円)の内22%の8億円が省エネ対策に使われた。しかし、年間1億円のエネルギー費の節約が可能で約10年で償却ができる。

●屋上に設置されたタービンはビル内空気の換気を行い、昼間はビル風を利用して発電が行われる。
●室内天井パネルは、中に埋められたパイプによって冷やされ、室内に起きる自然対流を発生させ快適な空間を作る。この水は室外に設置された5台のクーリングタワー内の熱交換器に導かれ冷やされて循環する。熱交換器には中水道をろ過した水が噴霧されその蒸発熱で循環する水を冷やす。
●ビル全体が太陽光から受ける熱量を調節するために日射を受ける側にはブラインドが設置され最適に自動調節される。ブランインド駆動の為の電源は太陽電池が使われる。
●ビルの換気は単一方向に流れるように管理され、温度調節と相乗効果を有らすように制御される。
●外壁、室内、採光部の彩色は自然光が室内に取り入れらるように配色され、人工光の使用は自然光の強さに応じて最低限に制御される。
●ビル内で使用される電気器具は全て省エネ度の高い製品に限られる。

これらにより、このクラス(9000平米)のビルが使うエネルギーより82%の省エネを達成した。積極的な中水道の使用と水のリサイクルにより上水道の使用を72%節約した。ビル内で働く人の作業効率は5%上昇し、病欠率が大幅に下がった事が作業環境の向上を示している。メルボルン市は2011年度のMost Liveable Cityに選ばれた。
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