ダンテの森    
05 Oct 2011   03:32:00 pm
都市交通(1)自転車
エコな乗り物の代表

18世紀に発明されて以来個人用の乗り物として世界に定着している。19世紀に発明された自動車に人気をさらわれたが、最近グリーン社会時代の乗り物として見直されはじめている。

発展完了国の中にも市民の30%以上が自転車を主たる移動手段としている都市がある。オランダのアムステルダム、デンマークのコペンハーゲンそれにドイツのフライブルグである。

アムステルダムでは市内のすべての場所に機能的に結ばれた自転車専用道ネットワークを使って早く、楽に行けるようになっている。12歳以上の市民の75%が自転車を保有しており、その半数は毎日使用している。
コペンハーゲンでは自転車使用者は車の運転手と同じ道交法上の優先度が与えられており、市民の36%が通勤に自転車を使用している。
フライブルグでは35%の市民が自動車を保有せず自転車を利用している。
アジアの都市でも自転車は広く、通勤、通学、買い物等で日常的に使われている。

自転車は世界で年間7千500万台生産されており、その3/4は中国で生産されている。中国には5億台の自転車がある。中国の自転車産業は15万人の雇用を生み出し、85億ドルの外貨を稼ぎだしている。

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04 Oct 2011   05:43:54 am
進む地球温暖化
オゾンホール:北極圏で最大 破壊規模、南極に匹敵

北極圏の上空で3〜4月、観測史上最大のオゾン破壊が発生し、初めて南極のオゾンホールに匹敵する規模に進行したことが分かった。国立環境研究所(茨城県つくば市)を含む9カ国の国際研究チームが解析した。3日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。

 国環研によると、3月末には、北極圏上空18〜20キロの成層圏にある空気の塊で、通常のオゾン量の80%が破壊された。範囲は長軸約3000キロ、短軸約1000キロの楕円(だえん)形。スカンジナビア半島などを覆った。今年は北極圏上空の成層圏に、過去30年間で最強の低気圧性の渦「極渦(きょくうず)」が発生。氷点下80度以下の低温状態が長期にわたり続いたことが原因という。国環研は極渦の強さについて「温室効果ガスの影響も考えられる」と話す。極渦は4月後半に崩壊。ちぎれたオゾン濃度が低い空気の塊は、日本の上空にも到達した。

 オゾンはフロンなどに含まれる活性塩素によって破壊される。【安味伸一】



毎日新聞 2011年10月3日 2時00分(最終更新 10月3日 2時06分)
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03 Oct 2011   06:05:51 am
「成長」を管理する
ニコラス・スターン卿の報告

21世紀の根本的な問題は一言に言って「成長」の管理である。ここで、英国の経済学者ニコラス・スターン( Nicholas Herbert Stern )の2006年の報告( The Economics of Climate Change )の概要を紹介しておく。

●地球温暖化のリスク: 地球温暖化は非常に深刻かつ全地球規模でのリスクであり、世界規模での緊急の対策を要する。気候変動を無視すれば、経済発展が著しく阻害されるリスクがある。このリスクは、二度の世界大戦や20世紀の世界恐慌に匹敵する。 2 - 3℃の温暖化の場合、世界のGDPの0 - 3%に相当する損失が発生する。

●緩和策の効果: 気候変動に対する早期かつ強力な対策により得られる利益は、そのコストを凌駕するとした上で、つぎのように指摘している。

現在行う対策の効果が現れるまでには長い時間がかかる。しかし今後10 - 20年間に対策は、今世紀の後半とそれ以降の時代に決定的な影響を及ぼす。影響を予測するのは難しいが、現時点で支払われるコストは、将来非常に重大な結果を引き起こすリスクを回避するための投資と見なされるべきである。賢く投資すればこのコストは支出可能な額になり、その過程には成長と発展の幅広い可能性が存在するであろう。

●対策しない場合の被害予測: 今世紀半ばには、嵐や洪水、旱魃、熱波などの極端な気象現象によるものだけで被害額がGDPの0.5 - 1%に達し、温暖化が続けばなおも増加する。 5 - 6℃の温暖化が発生した場合、世界がGDPの約20%に相当する損失を被るリスクがある。

Source: wikipedia.org

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02 Oct 2011   07:15:55 am
排熱の再利用
コ・ジェネレーション

エネルギーを大量に消費する製鉄所では排熱を再利用する事は広く行われている。製鉄所には発電所が併設され排熱利用を行っている。溶鉱炉から排出される高温を使ってボイラーで蒸気を発生させてタービンを回して発電している。製鉄所内で使いきれない電力は電力会社に売電している。製鉄についでエネルギー消費量の多いセメント産業でも多くの排熱が出る。1トンのセメントを作る時に出る排熱から20〜45kWhの電気を作る事ができる。日本のセメント産業では1970年台のオイルショック時に高騰したエネルギー価格に対応する為に排熱利用のコ・ジェネレーションが広く取り入れられ、セメント工場の消費電力の10%を賄っている。しかし、世界最大のセメント生産=消費国である中国初め世界のセメント産業では殆ど手つかずと言う状態である。2000年から年率13%で生産量が増加している中国、インド、インドネシア、マレーシア等の国々に日本は先輩として世界に貢献できる。小さなエネルギーでも作れるセメントについては9月7日のブログをご覧ください。

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01 Oct 2011   07:28:51 am
バイオミミクリ―
生物から学ぶ環境工学

生物には種族保存の原理が働く為にありとあらゆる手段で究極のエネルギーの効率化を追求している。数万世代にもわたり改善されてきた成功例のみが現在も地球上に存続している種族である。

この生物の持つ特徴を模倣するのがバイオミミクリ―である。有名な例ではハスの葉の表面には水滴が着かない事を模倣した撥水塗料が有る。

この分野ではカリフォルニア大学バークレー校が先陣を切っており、タマムシが50kmも離れた熱波を感知することを研究し超高感度赤外線センサーの開発を行っている。また、あたかも重力など存在しないかの様に自由に空間を動き回るヤモリの皮膚を模倣したマイクロファイバーを開発している。この繊維を使うとほぼ垂直に立てられた壁に品物を滑ることなく置く事ができる。Biopower Systems社は海藻やマグロの動きを模倣した波力発電システムを開発した。ジンバブエのハラレ市に完成したイーストショッピングセンターは蟻塚のエアコンシステムを模倣する事で90%の省エネ、ファクター10を実現している。この他ナミブ砂漠に住む甲虫が水を集める方法を模倣して高効率の水ポンプを開発しようとの研究も有る。

生物は幾万年にもわたり究極の省エネルギーでこのかけがいの無い地球を守ろうとしてきた、それを生物の一種族である人類はわずか200年間で資源を貪りつくし、環境を汚染しほうだいにしてきた。持続可能社会の建設は人類に課せられた緊急課題である。
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