ダンテの森    
26 Oct 2011   02:31:52 pm
航空機(2)
バージン航空の世界初の低炭素航空燃料

ぼくが大好きな現代のビジネスマンは先日亡くなったスティーブ・ジョブスとバージン・アトランティック航空のサー・リチャード・ブランソンである。二人に共通していると思うのは人を喜ばせる夢を追い続けている(いた)事である。スティーブ亡きあとリッキーは長生きして僕らを喜ばせ続けて貰いたい。
10月11日にバージン・アトランティック航空はニュージーランドの低炭素燃料開発企業ランザテック(LanzaTech)社とパートナー契約を締結したと発表した。スウェーデンのバイオ燃料開発技術を使い、従来製鉄所が排ガスとして処分していたCO2を回収して、発酵させ、化学的工程を経たのちジェット燃料を作りだすと言うものである。
バージン・アトランティック航空によると2〜3年のうちにこの新燃料で上海とデリーからロンドン便を運航したいとしている。ランザテック社は精製設備を上海とデリーに建設する。将来は英国内の製鉄所のレトロフィットも行って行きたいとしている。この新航空燃料による航空機の運航は従来のジェット燃料の半分のCO2排出量に換算される。
現在ニュージーランドにパイロットプラントがあり、近いうちに実証実験設備を上海に建設する。最初の商業施設は2014年に中国に建設される。
詳しくはつぎのURLをご覧ください。英文のみですがビデオへのリンクもあり、そのビデオの中でリッキーがこの新燃料の事を本当に楽しそうに興奮して話す表情を見て戴きたいと思います。

http://changeisintheair.virginatlantic.com/world-first-low-carbon-aviation-fuel-for-virgin-atlantic/

カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
25 Oct 2011   02:04:00 pm
再生可能エネルギー(3)
電力買取法によって守られる

9月5日には風力と太陽電池について述べ、9月5日には地熱発電について述べたが、これら再生可能エネルギーを増加させるキーとなるのが電力買取制度である。我が国においては2011年8月26日に国会に於いて可決された。この法案が閣議で可決されたのが3月11日であった事は因縁を感じる。
 ドイツ連邦議会下院のヘルマン・シアー議員の強力な指導力により1999年に可決されたのが世界で初めての電力買取の法制化であった。この法律により、風力、バイオマス発電、小規模水力発電、太陽電池発電、地熱発電などで発電された電力が全て電力会社により法律で決められた固定価格で買い取られる。電力会社は20年間に渡り買い取る義務がある。この期間は再生可能エネルギー発電の初期投資を完全に償却するのに十分な期間である。定額で買い取られる為に事業者は効率を上げれば上げるだけ利益が出る事になる。2005年にはドイツでは全電力の10%が再生可能エネルギーとなった。そのうち70%がこの制度により買い取られている。残りの30%は従来の水力発電所である。ドイツ環境省によると2010年には5千200万トンのCO2排出を低減する事が出来たとしている。電力会社はこの制度の為に電気料金を3%値上げした。この制度の弱点は法律によってのみ守られていると言う事である。2003年にデンマークでは政権が変わり電力買取に反対であった新政権によりもう少しのところで一旦出来
あがったこの制度が崩壊寸前まで行ったと言う事実がある。図表は日本の買い取り制度の説明図である。(出典:資源エネルギー庁)詳細は資源エネルギー庁のホームページ

http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/index.html

に詳しい。

カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
24 Oct 2011   12:51:24 pm
自動車(4)
重要な小型自動車の燃費のアップ

世界の地球温暖化ガス排出量の22%は交通であり、その65%が小型車から排出されている。この小型車にはSUV、ピックアップトラック、ミニバン、フルサイズバンが含まれる。米国ではこれらの小型車の占める燃料消費の割合は63%であり、英国では70%である。非OECD国の小型車は2005年には35%であったものが2030年には55%になる。中国とインドでの小型車の伸びは特に顕著で2005年には中国とインドの合計が2200万台であったものが2030年には中国で2億台、インドで1.1億台になると予想されている。(OECD調べ)
その為小型車のエネルギー効率(燃費)を上げる事は各自動車メーカーにとって大変重要な社会的課題でその為のR&D投資を惜しまず行ってもらいたい。
以前にも書いたが、自動車の消費するエネルギーの7/8は車輪を回す回転力になる以前に熱として失われてしまっており、タイヤを回す力になるのは残りの1/8のみである。それが更にタイヤと道路の摩擦熱とブレーキの熱となり最後に車を駆動しているのはわずか6%となってしまう。そのうち殆どは車体を動かすエネルギーであり本来の目的である人と荷物を動かしているエネルギーは1%となってしまう。
自動車の場合、如何に軽量化が大きなファクターであるかと言う事がわかる。

カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
23 Oct 2011   01:14:42 pm
持続可能性社会(5)
持続可能性社会テクノロジーはサプライチェーンから。

 カリフォルニアの学生たちが行った調査研究が興味深い。どこにでも売られているタコスに使われている材料が一体どこからどの位の距離を運ばれてきているのかを調べた。タコスは合計10万3500km、地球を2.6回回って来ている。果たして南米からトマトを運んでくるのが良いのか、近郊の温室で電気や燃料を使って栽培したトマトの方がエコなのかを議論している。この様な事を考え始めることが持続可能性社会を作る為の明かりが見えてくる事になる。

カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
22 Oct 2011   02:44:56 pm
持続可能性社会(4)
持続可能性社会テクノロジーは急速に世の中のメインストリームになって行くということ。

いま来ているアメリカ、テネシー州マンチェスターでは秋が急激に深まり、今朝の最低気温が2℃で車の窓が凍っていました。
写真は今日iPhonで撮ったものです。今日も昨日の続きです。

 急速成長する持続可能性社会テクノロジーの様な分野では、新市場と新応用商品が常に生まれ続ける。例えば小形風力発電機は従来小規模農業や小規模産業が主な市場であった。しかし、最近の統計によると2010年には2億6千万ドル(約200億円)であった市場が2015年には6億3千万ドル(470億円)に急速成長しようとしている。その増加分は殆どが地方公共団体である。この様に全く予測されなかった市場が喚起されてくるものなのである。

カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
 
ページ: Prev 1 2 3 4 5 6 Next
Sep 2011 10月 2011 Nov 2011
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      
にほんブ�前村
カテゴリー
Factor Five [220]
General [13]
ブログ管理人 [315]
他メディアより [577]
リーセント
北極海氷、2番目の小ささ
地球環境の救世主になるトランプ?
Oceans’18Kobeを訪ねて。
第三回国連環境総会
気候変動は国際社会の責任
トランプに消されるEnergy Star
トランプ大統領の誤算
ドイツ市民の誇り
水中CO2センサー
6年ぶりのメキシコ
アーカイブ
7月 2012[77]
6月 2012[80]
5月 2012[93]
4月 2012[97]
3月 2012[98]
2月 2012[68]
1月 2012[96]
12月 2011[100]
11月 2011[99]
10月 2011[109]
9月 2011[111]
8月 2011[97]
ユーザーリスト
Admin[5]
dantesforest[1120]
検索
組織化
Powered by myBloggie 2.1.4