ダンテの森    
31 Dec 2011   11:12:07 am
良いお年をお迎え下さい。
2011年は地球環境を考えさせてくれた。

 あと、僅かで今年が終わる。人類は地球の公転の周期により繰り返す季節の移り変わりの変化を事前に知る智恵として暦を作り厳しい自然と向き合って来た。

 先進国に住む現代人にとって暦はどのくらいの意味を持つのかは疑問である。農業や漁業に直接かかわる人は別にすれば今や季節はさほど個人の生活に影響は与えない。それでも年末になると人は気ぜわしくなり急にいろいろと身の回りを片づけたりする。人間のDNAには1年と言う周期に対する反応が書き込まれているのであろう。

 2011年3月11日に失われた多くの命にはそのご冥福を祈る他ないが、この日は人類、とりわけ日本人にとってエネルギー問題を振り返らせてくれた。地球の営みに対する人間の無力さ、人類の作りだした技術のもろさ、政治家の責任の重大さの3つであったと思う。

 この日は環境問題には長年関心を持ってはいたが特にこれという活動をして来た訳ではないぼくにこのブログを書くきっかけとなった。8月15日から書き始めて書き込みは130回を超え字数は通算で7万字になった。毎回図版を入れて読者が少しでも興味を持ってもらえるように努力をしているつもりである。最近は多い日には200人もの訪問者があり、平均でも5〜60人の人が読んでくれているようである。内容が難解とのご指摘を何人かの読者から直接戴いて居り、ぼくの表現力の足りなさを反省している。

 ファクター5はもともとローマクラブへの報告書であるところから、どうしても内容が専門的になってしまう。もっとかみ砕いて書く必要があると思う。ヴァイツゼッカー教授は月刊総合誌「潮」で連載をしているが、それを読む読者の参考にして戴ければ幸いである。

 拙文をがまんしてお読み戴いた読者の皆様に感謝を申し上げると共に、2012年が皆様にとってより良き年でありますようにご祈念いたします。

カテゴリー : ブログ管理人 | Posted By : dantesforest |
30 Dec 2011   05:41:01 pm
省エネ・リバウンド
自動車に見る省エネの対策の歴史

 今年も後2日となった。皆様はもう正月への準備は万端整えられたと思う。お正月はダイエットをしているぼくには最も気をつけなければならない時である。ダイエットにはリバウンドが付きものであるが、省エネの世界も同じである。

 最も有名なリバウンドは1975年米国議会で制定されたCAFE(燃料消費基準)である。この基準はそれまで7.6km/ℓであった乗用車の燃費を11.4km/ℓを目標に改善すると言うものであったが、結果的にはこの目標達成には20年もの歳月を要した。
1986年にガソリン価格が下がり自動車の使用率が1990年代まで伸び続けた結果CAFEの基準からは遠く離れてしまった。

 その典型的な例がSUV(Sports Utility Vehicle)である。自動車業界はCAFEが乗用車を対象としていた事に目を付け、高級乗用車の快適さを備えた4輪駆動トラック、SUVと言う新しいカテゴリーを創出した。

 当時のロナルド・レーガン政権(1981〜1989)は当時世界のすう勢であったガソリン税を認めないばかりか、SUVに対して税の優遇まで行った。この為、簡単に誰にでも借りられるサブプライムローンによって大量に販売された郊外の建売住宅に住みSUVを何10キロも走らせて仕事に通うライフスタイルがブームを呼び、アメリカ経済は最高潮となる。これに伴いアメリカのガソリン使用量とCO2排出も最高となる。

 この後2000年に入ってガソリン価格が高騰し、郊外からの遠距離通勤は魅力が失せ、郊外の新興住宅地の価格が下がりサブプライムローンが破綻し、それを金融商品としていた市場が下落してリーマンブラザーズの倒産とつながった。

 現在のオバマ政権は2016年までに14.4km/ℓ、2025年までに23km/ℓの燃費を達成すると目標を発表している。燃費の優れた車には連邦環境保護局が発行するEPAステッカーが車に貼られる。

 来年の大統領選挙でオバマが敗退するとこれも変わる事になるかも知れないが、私たちの奇跡の星は1日の余裕も持っていない。

 写真のようなトラックがアメリカでは今でも最も人気が有る。
カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
29 Dec 2011   09:57:02 pm
海外の省エネ家電
英国のエコケットル

 お正月をすっきりした頭(外見だけでも)迎える為に行った床屋さんのマスターは当ブログの読者である。ブログの内容がだんだん難解になって来て理解し難いとのお話を戴いた。

 ぼくの表現力の不足の為と反省した。今日は身近なテーマを取り上げる。海外ではどんな省エネ家電が有るのかを紹介する。

 英国のDEFRA(環境・食糧・農業部)はケットル(ヤカン)は考えられているよりも多くのエネルギーを消費しており、もし全ての人がお茶を飲む為にお湯を沸かす時にケットル一杯ではなく、コップ一杯分の水を沸かすようにするだけで英国全土の街灯を点けるだけのエネルギーを節約できるとお茶好きな英国国民に訴えている。

 それに応えるように市場には最新の省エネケットルが出て来ており、それらは主に次の3つの機能を強調した製品である。エコケットルと呼ばれ省エネ性能は30%以上である。

1. 簡単な操作で必要なカップ数分の水を沸かす事ができる。
2. 保温構造や魔法瓶構造で保温性能を向上させている。
3. 温度表示を付ける事で無駄な再沸騰を防止する。

 このような身近な家電の改良は国民の省エネ意識の向上にも役立っている。
カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
28 Dec 2011   05:37:02 pm
CO2排出量のリバウンド
リーマンショックでの減少は翌年回復

 アメリカ、テネシー州にあるオークリッジ研究所(Oak Ridge National Laboratory)によると、2009年のリーマンショック後の経済危機の影響で急激な落ち込みを見せたCO2排出量であるが、翌2010年にはすぐに回復していた事が分かった。

 2009年には、86億トンであったCO2排出量は翌年の2010年に91億トンとなった。落ち込みは先進国に依るものであったが、回復分は開発途上国からの排出増加ぶんで、消費財とサービス分野で6.1%増加した。

 2009年に初めて開発途上国のCO2排出量が先進国を上回り、従来言われていた先進国の方が開発途上国より多くCO2ガスを排出していると言う時代の終わりが告げられた。今後はこのトレンドがますます進んで行く。

 開発途上国の開発にファクターファイブを取り入れる枠組み作りが緊急課題である。

 添付の図は実線が生産する事によるCO2の排出を示し、破線が消費することによるCO2排出を示す。先進国では消費が生産を上回り、発展途上国では生産が消費を上回っているその間の色で埋めて変化を示している。黄色の点は2009年であるがこの時点で発展途上国の消費が先進国の消費を上回った。

カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
27 Dec 2011   06:34:42 am
再生可能エネルギー
太陽光も風力も十分なエネルギー源となる

 IPCC(地球温暖化に関する政府間パネル)は対策の第4番目の戦略として再生可能エネルギーをあげている。自国の政府からGHG(地球温暖化ガス)の削減目標を課せられた企業や団体は電力供給網からの電力供給量を減らすために、(1)省エネ、(2)燃料転換、(3)熱とエネルギーの回生を行って来たが、更なる削減を行うために再生可能エネルギーが次の戦略となる。ファクター5ではこの本の目的ではないので、再生可能エネルギーについて深く議論はしていない。

 再生可能エネルギーは分散型のエネルギー供給減で、太陽光、風力、波力、潮力、地熱それに水素によるものがあげられる。また、これらを用いたコジェネも指す。これらは2002年以来原子力発電を抜き去り成長をし続ける市場である。この分野は過去30年間に市場の拡大に従い発電コストが下がり続けており、高騰している原油価格に較べ十分な競争力も付けてきている。

 現在既にアメリカ、カリフォルニア州では総電力の1/4が、スウェーデンでは1/3が、ノルウェーでは1/2が再生可能エネルギーによって賄われている。デンマークでは2002年に風力発電が20%を超えた。最新の研究によれば80%まで再生可能エネルギーの割合を高める事が可能であるとされている。

 再生可能エネルギーの不連続性が産業には適していないとの考え方がいまだに強いが実際には風力発電も太陽光発電も異なる地形に配置して適切に管理する事で殆ど途切れなく電力供給が可能な事が実証されている。

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