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14 Feb 2012 05:46:33 am |
メタンハイドレート |
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マスコミが一斉にはやし立てるものにろくなものは無い
ここのところマスコミが騒いでいるものにメタンハイドレートがある。やれ日本はこれで資源大国になっただの、燃料を海外に依存するのはもう終わりなどとかまびすしい。まもなく愛知県沖で採掘実験が始まるからである。
とまれ、3.11まではマスコミはこぞって原発こそ唯一の石油に代わるエネルギー源だと言っていたのを忘れてはならない。だいたいマスコミが一斉に同じ事を言う時はろくでも無いと言う事をそろそろ学習してはどうだろうか。
メタンハイドレートはメタンガスが氷の籠に閉じ込められたものである。メタンガスはGHG(地球温暖化ガス)としては大変パワフルでCO2の21〜23倍強力な効果を持つ。氷に閉じ込められていたメタンガスは気体になるとその体積は170倍になる。メタンガスはCO2よりも空気よりも軽くガスそのもので大気中に放出されると短時間で高高度に達する。但し、寿命は短く10〜20年で消失する。(CO2は100年以上)しかし、地球温暖化が問題となっているこの今、それを加速するようなメタンを石油の代替として掘り出す事が良いのだろうか?
メタンハイドレートは人が直接作業する事のできない水深500m以上の深海で取り出す事になるが、つい最近メキシコ湾のBPの深海石油掘削プラットフォームの大事故があったような事が起きて生のメタンが大気中に放出されるような事は絶対に無いのか十分検証はできていない事が問題なのである。何故ならメタンハイドレートの研究そのものが新しいもので1970年代から始まったものだからだ。
ぼくらにはもう失敗は許されない。
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Posted By : dantesforest |
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13 Feb 2012 05:55:56 am |
技術者の良心 |
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経済が縮小しても幸福を得る技術の開発
雑誌「潮3月号」に掲載された「ファクター5」の著者フォン・ヴァイツゼッカー博士が述べている事を紹介する。ブログ管理人のぼくも技術者のはしくれとして身にしみる。
概して技術は、もしその技術によってさらなる欲望と便利さの拡大が見込まれる場合、その技術には資金が援助され、さらに開発される事になります。それは市場での成功をもたらすからです。その他の人間と同様に、科学者や技術者は報酬を受ける仕事に対して(より一生懸命)取り組むという傾向があります。それは決して責められることではありません。教師、僧侶、職人もまた、彼らが成し遂げ、もたらすものに対して報酬を得ます。
しかし、私たちが、従来のようなさらなる経済の拡大はもはや有益ではないことや、気候の安定性、もしくは生物の多様性を守るために経済の縮小がなされなければならないことを認識しつつある今、私たちは科学や技術の進むべき道を考えなければなりません。これが、「ファクター5」で述べられている事です。
もし私たちが、1キロワットの電力から、または一杯のバケツの水から五倍の幸福を得られるならば、理論的には、私たちは今日の五分の一のエネルギーと水の消費によって、幸せな生活と便利さを豊かな国々(OECD先進国)の10億人にもたらす事ができますし、エネルギーや水の量を増やすことなく、貧しい国々(中国インド等の発展途上国の30億人と後発発展国30億人)の人々の経済的な富を五倍に増やす事ができます。
(カッコ内はブログ管理人による。昨年地球の人口は70億を超えた。2050年には90億に達する。現在の資源を5倍に使う以外に人類が生存できる道は無い。)
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Posted By : dantesforest |
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12 Feb 2012 09:21:05 pm |
経済界の省エネ活動 |
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出だしは良かったが尻すぼみの日本経団連
持続可能な開発の為の世界経済会議(WBCSD World Business Council for Sustainable Development)と言う会議がある。これは1972年にローマクラブが出した報告書「成長への限界」を受けて1990年に世界27ヶ国の経済人のトップ達48名、内日本からは7名が集まり、環境問題を産業をリードする企業としてどう取り組むかを話し合い作られたものである。
特に建築物が排出するGHG(地球温暖化ガス)が40%有る事に注目しこの低減を目指す省エネビルプロジェクト(EEB Energy Efficient Buildings)はゼロ・ネット・エネルギーを目指すとし、ブラジル、中国、欧州、インド、日本、米国の国々のさまざまな産業の建築に関わる専門家達に連携を求めることで建築の省エネを追求すると言う試みである。2007年現在35カ国200社のメンバーで構成されている。
各国にはBCSDの国内会議体が作られ、トップ企業が名を連ねている。設立時には花々しく7名もの企業のトップを会議に送り出した日本だが残念ながらいまだに国内会議体は無く、WBCSDのリストには日本経団連の名前が載せられ、「2003年加盟、早急に国内産業の環境問題に取り組むコンセンサスを取りまとめたい」としている。今現在、経団連内で合意は得られて居ない模様だ。
日本と対照的なのはお隣の韓国で2001年に加盟し、既に国内有力企業が名を連ねて、活動目標、ロードマップも有り具体的な活動を活発に行っている。
アメリカでもUSBCSDは活発に活動しており、2月10日にはバトンルージュで水資源のシナジーについての会議が開催され、この地域の水質、水量、水害を総合的に考慮した省エネについて議論された。この地域は2009年にハリケーンカテリーナで被害を受けた地域でありまだ復興中であるが、企業のイニシアティブで復興計画に省エネが取り入れられる事は大変意義深いと思う。写真は会議が開かれたニューオリンズ。
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11 Feb 2012 07:50:12 pm |
太陽熱発電タワー |
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世界一の高さの太陽熱発電タワーが完成
2月9日グリーンテックメディア発
太陽熱発電タワーとして世界一の高さ178mがアメリカ、ネバダ州トノパーに完成した。2011年9月に建設が始まり休日なし一日24時間の突貫作業でこの度タワーが完成した。この後周囲に一万枚の大型看板サイズの鏡が設置され完成する。
カリフォルニア州のソーラーレザーブ(SolarReserve)社は約570億円の連邦エネルギー省の保証を受けこの発電所を建設しており、完成後は110MWを発電する。
この太陽熱発電所は塩溶融畜熱装置で日没後も10時間の発電が可能である。ソーラーレサーブ社はすでに地元のネバダ・エネルギー社と2013年から電力供給契約を結んでいる。
ソーラーレザーブ社のスポークスマンによると「この発電所は石炭やガスを使った火力発電所と同じように需要に応じた電力供給ができ、全くGHG(地球温暖化ガス)を排出しないクリ―ンな電力を安定して供給できる。」としている。
太陽熱発電タワーによる発電は日本のような高緯度の地域には適していないと言われている。
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10 Feb 2012 12:38:11 pm |
省エネ照明グッズ |
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取り付けるだけで蛍光灯の光を1.5倍にする反射板
世界のGHG(地球温暖化ガス)排出量の40%は建築物から出され、その約10%つまり全体の4%は照明に使うエネルギーから排出されている。オフィス、学校、商業施設の照明は殆ど蛍光灯であるが、その蛍光灯の電力消費は変わらず照度が1.5倍になると言う反射板が住友スリーエム株式会社から発表された。
省エネ対策として蛍光灯の間引きは一番手頃な方法であるが、作業環境、照明環境の悪化が問題であった。3M蛍光灯反射板EMシリーズはユーザーが自分で蛍光灯に取り付けるだけと言う簡単さで照度を1.5倍にできると言う。
【反射率95%の高性能反射板】
3M独自の表面反射方式を採用した高性能反射素材により、白色塗装(60〜85%)、アルミ鏡面(70〜85%)、銀蒸着反射板(85〜90%)を大きく上回る、95%の反射率を実現した。
【効果的に反射・集光する非対称設計】
反射板は非対称設計を採用し、蛍光管に戻る光や無駄な方向に出る光を制御しながら効率的に反射・集光する。また、反射板の角度が変えられるため、簡単に配光調節ができる。特に照明器具の角度調整範囲に制約がある場合は効果的である。さらに、反射板の方向を変えることで、2パターンの配光を選べる。
【簡単に取り付けが可能なキャッチャー方式】
現在使用中の蛍光灯器具から蛍光管を取り出し、キャッチャーにセットして器具に戻すだけで簡単に使用可能。購入者自身が簡単に取り付けできるため、時間や経費を抑え、手軽にご使用できるとしている。
http://www.mmm.co.jp/news/2012/info/20120125.html
同社は窓ガラスに貼るだけで70%の熱を反射するスコッチティントと言う製品も出している。これについては次のURLに詳しい。
http://www.film-eco.jp/
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