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06 Mar 2012 06:03:23 am |
フードマイレージ |
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遠くから燃料を使って運ばれる食料品
フードマイレージは食糧の輸送量と輸送距離を表す指標である。
1994年のイギリスの消費者運動家でロンドン大教授のティム・ラング(Tim Lang)が提唱した。日本では国内有機農業の振興を目的とした環境NGO大地を守る会が広めた。同団体のサイトは結構楽しめるので紹介しておく。
http://www.food-mileage.com/
ファクター4ではドイツで売られているイチゴヨーグルトの原料、パッケージ、添加物の輸送量の合計が8000kmになる事を取り上げている。そしてその殆どがドイツ国内で供給可能である事を述べている。
地産地消が望ましいと言う考え方であるが、ご存知の通り遠くから来るものの方が価格が安い場合が有り、消費者がフードマイレージの少ないものに価値を認めて例え高価格で有っても環境に優しいと言う理由で購入する必要が有る。
次は代表的な国の国民一人当たりのフードマイレージである。
(単位:トン・キロメートル)
日本 7,093
韓国 6,637
英国 3,195
ドイツ 2,090
フランス 1,731
USA 1,051
ただ、トマトはスペインで栽培して運んだ方が英国でハウス栽培をするよりは収量当りのエネルギー消費は少ない等の例があり、地産地消が必ずしも省エネにはならない場合もある。
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Posted By : dantesforest |
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05 Mar 2012 05:56:32 am |
水資源の有効利用 |
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水不足は世界の緊急課題
農業は世界の水資源の70%を消費している。
農業における水の消費は米、麦、トウモロコシ、豆などの作物の種類、畜産、酪農などにより大きく異なり、さらに国により使用法や用水路の整備の度合いが異なる事により差が出る。
穀物類1kgの収量に対し国により0.4~5トンの水を消費する。畜産(鶏、牛、豚)では1kgの食肉を生産する為に2~32トンの水を消費する。中国、アメリカ、インド、ブラジルの主要生産国での水の使用量には大きなばらつきがある。
人口増加による食糧の不足が農業用水の需要を増やし、都市部への上水道の供給がさらに水不足に拍車をかけている。各国は水資源利用の効率化を緊急に図る必要があるが、長期的な水資源の持続可能性を踏まえた計画が必要である。
中国は深刻な水不足と耕地面積の不足に直面している。中国では現在1ヘクタールの耕地面積で10人分の食糧を生産しており、これは世界平均の4.4人の倍以上である。その上国家政策により食糧自給率は100%であるので、農地は2毛作、3毛作で疲弊しつつある。中国の灌漑率は40%で世界平均の18%よりかなり高い。因みにアメリカの灌漑率は18%である。
しかし、中国の灌漑用水の内30%しか作物の根の部分には到達しておらず70%は蒸発、地面への吸収、漏水で消えている。インド、ブラジルでも大差は無い。
地下点滴灌漑を行う事で95%の水資源の節約が可能であることは2011/9/19と2011/9/20に書いた。
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Posted By : dantesforest |
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04 Mar 2012 06:22:34 pm |
グリーン建築の安全性 |
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グリーン建築は省エネ、健康、快適そして安心・安全
GreenBiz.com 2012-03-02 Adam Astonの記事から
グリーン建築が省エネ建築のことで有る事はこのブログの読者には新しい事では無い。また、グリーン建築は居住者にとって静粛、快適で健康に良い事、職場とすると作業効率が高くなり、病欠率が下がると数々の研究が報告していることは既に何度か取り上げている。
しかし、安全性はどうであろうか?
グリーン建築は良く吟味された材料を精密に加工し、高い精度での仕上げが要求される為に、それだけを聞いても直感的に堅牢で耐久性が高いと想像させる。
全米グリーンビル協議会(USGBC)とミシガン大学の共同研究チームが今週発表した報告によると、エネルギー効率を追求して設計・施行されたグリーン建築は短期・長期の気候変動にも強い事が分かった。
グリーン建築に居住するとまず気付く事は、ドアを開閉するときにまるで冷蔵庫のドアを開閉する時のような気密性を感じる事で有る。この気密性が夏は冷気を、冬は暖気が漏れる事を守っている。
旱魃、熱波などの長期気候変動にはその気密性が暑い外気の浸入を防ぐ。台風、ハリケーン、竜巻などの被害は、まず建物の隙間や弱い窓から侵入した多量の水分を含んだ風が、建築物の空間に入り込み次々と弱い部分を壊して行き、大きな被害に繋がる事が分かった。高気密建築は長時間にわたり耐久性を発揮する。
また、雨水利用の為の雨水タンクを備えた建築物が多数建築される事により、都市型の集中豪雨を一次受け止める遊水池の役割を果たしコミュニティーの被害を軽減できる。
グリーン建築の堅牢性から耐震性も高いと推測されている。
今回の研究報告はグリーン建築が、省エネ、健康、快適に加えて安心・安全にも向いている事をアピールする内容となっている。建築基準をグリーン建築にすることは安全・安心のコミュニティー作りにもなる。
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03 Mar 2012 03:52:01 pm |
世界のグリーン都市 |
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異なるテクノロジーの統合がカギ
現在世界人口70億人の52%は都市部に生活している。この割合はますます増加の一途をたどっており2050年には70%になると推測されている。
このたびラックスリサーチは世界の7つの都市を持続可能都市のモデルとして選んだ。報告書によると「未来都市が調和しているか不経済か、持続可能か不安定かを判断するのにはテクノロジーが重要なキーを握る。異なるテクノロジー分野が統合された力でのみ、人口増加が抱える難問を軽減しながら持続可能社会形成が可能である。」としている。
グリーンビズ・グループではこのビジョンをVERGE都市と呼んでいる。
シンガポール この都市は200以上の企業のITハブが集まっており、グリーンビル、グリーン交通、水資源利用、スマートグリッド・プログラムにより持続可能社会を目指している。これらの中心的役割を果たしている企業には、シーメンス、アクセンチュァ、ダイムラー、三菱、シュナイダ―、オラクル、IBM、HP、JTC、フィリップスが含まれている。
アムステルダム 数々の強力な持続可能社会への目標設定以外に、2009年にこの都市はEU最初のスマート都市となった。IBM、シスコ、フィリップスが市と共同でプロジェクトを進めている。
ストックホルム 歴史的なエコ都市の模範である。この都市のフラッグシップとも言えるプロジェクトはHammarby Sjostadである。エネルギー、水資源、廃棄物管理を集約したシステムで行っている。これにはスエ―デン政府、IBM、エリクソン、エシェレオン、ランディアンドギル、アキュメトリクスが参加している。
この他、米国コロラド州のスマートグリッドシティ、マスダール(当ブログ12月23日)、インチョン自由経済区、ポルトガルのプラントTバレーが選ばれた。(GreenBiz.comより)
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02 Mar 2012 11:06:21 pm |
ファクター5の実現 |
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すぐに持続可能社会が作れる国のアライアンスを
2月29日のフォン・ヴァイツゼッカー教授の講演の概要である。
もし今日のトピックが気候変動、資源とエネルギーの使い方、地球と人類の持続可能な社会についてであるとするならば、持続可能な開発とは何かを知る必要がある。
持続可能性とは小さな環境負荷で高い生活水準を維持する事で有る。
もし、現在の70億人が10億人の先進国(OECD諸国)と同じ生活をしていたとするなら地球が5個あっても足りない。
エネルギー消費は
―電気自動車を再生可能エネルギーで充電して使う。
―建築物をパッシブハウスにする。
―建築物を外断熱にする。
―セメントはポートランドセメントをやめてジオポリマーセメントにする。
―車なしで生活できるグリーン都市計画にする。
―地産地消で運送システムをも直す。
―農業の省エネ、省水を行う。
―鉄鋼石からの製鉄を止め鉄くずからの製鉄に変える。
―他の地下資源の掘削を止め資源のリサイクルを行う。
等で80%を削減が可能である。
しかし、この省資源・省エネ革命は自分からはやってこない。もし、市場経済に任せるなら決して正しい方向には進まない。かと言って、お役所の縦割り行政に任せてはいられない。
価格にこの働きをさせてはどうであろうか? 価格は力を持っている。それには人工的に資源とエネルギーの価格高騰を制御する政治の力が必要である。
省エネをきちんと把握したうえで適正な価格を設定する事で同一サービスに対する対価は安定したものとなる。(最貧の人達には別途セーフティーネットが必要)
エネルギー価格が上昇させる事で持続可能性社会の経済が回り始める。
これを出来る国同士がアライアンスを組んで早々に始めるべきである。遅れてくる国を待つ必要は無い。彼らはいずれついてくる。
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