ダンテの森    
21 May 2012   11:49:54 am
適正な農作物
環境負荷の小さな作物を選ぶ事で省資源と食糧問題を一気に解決

 現代の農業経営者がどの作物を作付けするかを決める基準は市場の需要である。いずれの作物が最も高額で大量に販売でき、コストが最小であるかで決める。作物の種類が決まれば、いかに高品質で大量に生産ができるかが追求される。その為に、大量の土壌改良の為の地下資源から作られた化学肥料を散布し、土木機械をで灌漑用水路を作って大量の水を確保する。

 そこにはどうすれば環境に負荷が少なくなるかと言う視点は無いように思われる。市場の要求にこたえる事を目的に品種が選らばれる為に、例えその土地には適さない作物でも大量の水や化学肥料や防虫剤を使ってでも生産が行われている。

 環境に負荷をかけない作物選びが行われるとすれば、必要な水も化学肥料も、防虫剤も少なくて済む。

 小麦の品種改良により従来は適さないとされていた温暖な地域でも作付けができる。小麦は米に較べて虫による被害が少なく、病害にも強く、必要な水の量も少なく灌漑計画が容易である。

 大麦は小麦よりも強く、酸性土壌でさえなければ世界中殆どの地域で作付けができ、小麦が育たないような寒冷地や乾燥地でも収穫できる。

 カラス麦は大変適応性が高く、少ない水量で収穫ができる。カラス麦は栄養価が高いのに関わらず、伝統的に家畜の飼料としか扱われていない。その為、生産量は半減している。

 ライ麦は寒冷地向きである。凍結や降霜にも強く小麦の1/3の水量で耕作できる。しかし、ライ麦は食糧としてよりも、土地の浸食防止対策、乾燥防止対策、雑草対策として植えられている。ライ麦が生育した時の背が高くなり、収穫機械に合わないとの理由から嫌われ、減少の一途をたどっている。

 これらの、穀類を食糧として使うようにすれば、水資源と化学肥料の使用量を30〜40%減少させることが可能で、食糧問題と環境問題の両方を解決できる。
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20 May 2012   06:26:40 pm
音楽と地球環境
地球環境に負荷を余り与えることなく豊かさを与えてくれる音楽

 ぼくの周辺には、音楽を愛する人達が大勢いる。この週は立て続けにケニーGのライブにはじまり、友人がやっているジャズ音楽教室の発表会、ピアノとバイオリンのクラシック音楽をバックに本の朗読等を聞く機会が有り音楽の持つ力と言うものを感じ、今日は地球環境の視点から音楽を考えて見た。

 音楽の歴史は有史以前に遡る。おそらく最初の音楽は歌声であろう、鳥のさえずりや子供の泣き声等を真似るようなものではなかっただろうか。それに手拍子などを付けたかも知れない。信号の伝達に使っていた木と木を打ち鳴らすものはやがて楽器になったと思われるので、恐らく最古の楽器は打楽器だったのでは無いだろうか。3000年前の地層から骨で作られた笛が出土しており、すでにリコーダー(たて笛)の形をしていたと言う。生まれたばかりの赤ん坊でも音楽には反応することから人間のDNAには音楽が組み込まれている。しかし、植物に音楽を聞かせると良い収穫ができると言う研究も有るところを見ると、植物にも音楽を聞きとるDNAがあるとすれば、生物学的にもっと遡ることになるのかもしれない。他の天体の生命体も音楽には反応を示すのではなかろうか?

 これまでこのブログでは、人類は地球環境に負担をかけるようなものしか作ってきておらず、特に産業革命以来は資源を無駄遣いするだけのものを作ってきたことしか強調してこなかった。しかし、音楽は人類が発展させてきたものの中では数少ない環境負荷の少ないものである。

 そして音楽の持つ力は巨大である。お金や、宝飾品、工業製品、食べ物が与えてくれない豊かさをぼくたちの心に直接与えてくれる。好きな音楽は何度聞いても心地よいものである。どんな時にも脳に直接働きかけて即座に効果を表す。音楽を演奏するのは、更に大きな喜びをもたらす。演奏が複数で行われる場合、アンサンブルがうまく行った時の歓びは、言葉の壁も越えた今はやりの「絆」さえ感じさせる力が有る。聴衆に自分の表現が通じた時の歓びはかけがえの無いものであると言う。それも環境にあまり負荷をかけることなくである。

 国連のUNEP(国連環境計画)はMusic & Environmental Initiative(音楽と環境イニシアティブ)を作り、音楽は世界中の人種、宗教、経済環境、性別、年齢に関わること無く環境からのメッセージを何十億人の人々に伝える事ができる最も強力なメディアであると定義し、音楽による環境への理解の活動を推進している。

国連環境計画、音楽と環境イニシアティブのホームページ
http://www.unep.org/music_env/about.asp
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19 May 2012   05:03:48 am
ハイブリッド・トラック
トラックの駆動系の効率化

 ハイブリッド・トラックは数多く有る省エネ技術の中で、効果が期待できるイノベーションのひとつである。これには二つの流れがある。‥典ぅ魯ぅ屮螢奪鼻次爾海譴肋萢兌屬濃箸錣譴討い襯┘鵐献鵝発電機、電気モーターを組み合わせた技術と¬圧ハイブリッドーーこちらはエンジン、油圧ポンプ、油圧モーターを組み合わせた技術である。

 さらにハイブリッド技術には直列接続と並列接続のふたつの方式がある。長距離トラックには並列方式の導入が容易であり20〜30%の効率アップが可能である。主に市街地を走行するデリバリートラックでは、スタート・ストップが多用されディーゼルエンジンの効率が悪い領域での使用を強いられるが、ブレーキ時の回生エネルギーを発電して回収しバッテリーに貯めたり、油圧ポンプで油圧をタンクに蓄圧する直列方式を使うことで、この領域におけるエンジン効率を50〜70%改善することが可能となる。

 図は油圧ハイブリッド・トラックの動作原理を説明したものである。
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18 May 2012   10:30:02 pm
アパレルの省エネ
スポーツアパレルブランドのプーマが、リサイクルプログラム「ブリング・ミー・バック」を開始した。

 当ブログの5月15日でプーマ社が世界のサスティナビリティー格付けトップになった事を書いたが、2012/4/18付の NY Green Fashionは同社が行っている具体的な企業活動を紹介している。

 プーマの店頭にリサイクルボックスを設置し、古着や靴やバッグを回収する。回収した製品は、まだ使える状態なら再利用され、使えない状態ならアップサイクル製品の素材、業務用雑巾、あるいは分解されて新たな素材として生まれ変わるという仕組みである。プーマ以外の製品も持込可能である。まずは本拠地ドイツのみで実施され、2013年1月からは全世界のプーマ店舗で採用される。

 パタゴニアやナイキ、ユニクロなど、多くの企業が既に靴やアパレルのリサイクルプログラムを行っているが、プーマの場合は少し異なりプーマ以外の製品でも回収を行い、服でも靴でもバッグでも回収することである。さらに、回収した製品を分別し、再利用不可能な製品でも廃棄せずにリサイクルする。この「ブリング・ミー・バック」は、ゴミが一切出なくなる仕組みである。

 作って消費するのは簡単であるが、使い終わった後のゴミの処理は大きな問題で、大量に溜まったゴミから漏洩する化学物質で環境が汚染されたり、多くの国でゴミの埋め立て場所の確保に困窮している。この問題を解決するには、製品を作り出した企業が自らの責任で使用後の製品を回収処分するしかない。

 もちろん、消費を抑えることも必要であるが、これから発展期を迎える途上国の人々に消費抑制を訴えるのは難しい。生産企業が回収処分の責任を負うことでしか、現実的な解決の道はない。

 プーマは、後発ではあるものの、昨年環境財務諸表を発表するなどサステナブル化を進めている。「ブリング・ミー・バック」プログラムは、2015年までにサステナブル素材の使用率を50%にするという同社の野心的な目標を達成するための一手段と位置付けられている。プーマのプログラムが成功することで、他社も同様のシステムを導入することで持続可能性社会に一歩近づける。誰もが嫌がる他社製品の回収・処理費用負担を、率先して引きうけるこのプログラムに同社の真剣さが伺える。

Puma, Bring Me Back
ウエブサイト:
http://www.puma.com/bringmeback
カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
17 May 2012   07:12:31 am
冷暖房と換気の省エネ
キ―となるコンポーネントは熱交換器

 建築はGHG(地球温暖化ガス)の40%に責任がある。その中でも冷暖房と換気(HVAC)に使われる電気エネルギーが最も多く2003年のデータによるとアメリカでは建築物の電力使用量の30%、欧州では56%、中国では61%となっている。

 パッシブハウス基準では建築物は高断熱・高気密構造であり、自然換気は行われず、制御された強制換気のみである。取り入れられる外気は熱交換器を介して室内に導入される時に予熱・予冷され可能な限り室内温度に近付けられたのち室内に取り入れられる。

 この熱交換器はパッシブハウスにおける中心的な設備である。ドイツ社ハインツ・シリング(Heinz Schilling)社で開発され世界特許も取得している反対流層熱交換器と呼ばれるこの技術は90%のエネルギーのリサイクルを可能にしている。

 外に排出される空気や排水の持つ熱量をリサイクルして外気の温度をできるだけ室内温度に近付けることができる。

 図では10℃であった外気を28℃に暖めるのに熱交換器内を流れる熱媒体の温度は30℃から12℃に変わる。この為に使用する電力エネルギーは1kWhで、50kWh分の冷暖房を行うことができる。つまり、冷暖房に使用する電力量が1/50になる。もし、日本の全ての建築物がこの方法を採用したとすれば、それだけで原発なしでの電力供給量の問題は解決するのである。

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