非課税の調整運転期間
今日から関西電力大飯原子力発電所が稼働を始める。
今日から少しずつ制御棒を原子炉から抜き原子炉を臨界状態に持って行く。いろいろなテストを基準書に従って行い営業運転に入るが、それまでの期間を調整運転期間と言う。調整運転期間に発電された電気には課税されないと言う事は余り知られていない。それでは調整期間に発電された電気は売られないのか、そんなことは無い電気は送電線に乗れば需要家に送られ電力会社の売り上げとなるのである。調整運転期間が長くなればなるほど電力会社は儲かる。どこまでも電力会社は儲かる仕組みである。
ぼくたちがどんどん省エネをして原発分が要らなくなったら電力会社は原発はをやめるだろうか、やめないだろう。それは原発の方が発電コストが安いとされているからだ。使用済み核燃料の処分に掛る膨大な費用は政府が負担する事になっており、電力会社の発電コストに算入されていないからである。
大量に出る有毒性の強いプルトニウムは半減期が2万4千年だが、その処理方法は地下に埋めるだけである。直下型地震や地殻変動が将来起きないと誰が補償するのか。そのころはどうせ今の電力会社の経営陣も政治家も、政府の官僚もこの世にはいないと思っているのだろう。未来永劫まで負の遺産を残す原発は電力会社の懐を温めるだけのものだ。
さらに今回、政府は原発の寿命が40年と言っていたものを60年に延長した。ポンコツも事故を起こすまでは安全であると言う事らしい。防災と言う言葉が空しい。
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