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24 Jun 2013 02:38:45 pm |
発電所にCO2規制 |
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オバマ大統領は来週、火力発電所対するCO2排出量規制を発表
Bloomberg 2013-06-23より、
米国のオバマ大統領の近い筋によると、大統領は来週中に、米国では初めてとなる既存の石炭火力発電所に対するCO2排出量制限の計画を発表する。
昨日(2013-06-22)のYouTubeとTwitterでオバマ大統領は「私がやらなければならないと信ずることのビジョンを発表する。CO2を削減する為の国家計画を発表することで、地球温暖化問題との戦いにおいて、我が国が世界をリードする。」と言っており、それ以上は言及していないが、6月25日にジョージタウン大学で講演を行う予定になっているところから、そこで発表されるものと思われている。
この、大統領と近い筋の話によると、アメリカが排出しているCO2の40%は発電所から出されており、既存の石炭火力発電所のCO2に上限値が課せられるのはいままで無かった。オバマ大統領は地球温暖化対策をオバマ政権第二期の最重要課題にしており、新設の石炭火力発電所にはすでに規制値が課せられている。
地球温暖化との戦いはCO2排出量との戦いであり、その最大の排出源は発電所である。多くの発電所は、石炭からCO2排出量の少ない天然ガスへの切り替えや、風力タービンの併設を行って来ている。しかし、オハイオ州コロンバスの電力会社アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)やジョージア州アトランタのサウザーン(Southern Co.)等は強硬に反対をしている。
オバマ大統領のエネルギー担当補佐官のへザ―・ジチャル(Heather Zichal)は「大統領は、環境対策は我々の子孫に対して義務が有るだけでは無く、我々が抱える負の遺産であることを良く知っている。」とした上で、大統領が発表する対策の多くは、例えば既存の石炭火力発電所のエネルギー効率の下限を設定する等、議会の承認を必要としないもので、さらに太陽光発電や風力タービンを国有地に設置する事を進めると、している。
その他、カナダのタールサンドから出るオイルを輸送するパイプライン計画、総工費5300万ドル(5300億円)、を停止する事もオバマ政権の目標の一つになっている。
日本は、311以降石炭火力発電所の発電量は増加しており、安倍政権は全く制限が無い。EUは既に既存の原発にCO2削減を課しており、こんど米国が加わると、先進国では日本だけが無法地帯となる。
原文(英文)URL:
http://www.bloomberg.com/news/2013-06-22/obama-to-announce-plan-to-curb-climate-change-next-week.html
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23 Jun 2013 10:12:30 am |
公明原発ゼロ明記に |
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公明、原発ゼロ目標を明記 9条は加憲対象 96条改正は反対
東京新聞電子版TOKYO Web 2013年6月22日 16時17分より、
公明党が参院選に向けた追加的な公約とする「当面する重要政治課題」の全容が22日判明した。原発の新規着工を認めず「速やかに原発に依存しない社会・原発ゼロを目指す」と明記。憲法9条に自衛隊の存在や国際貢献の在り方の項目を追加する検討を打ち出した。改憲発議要件を緩和する96条改正には重ねて反対姿勢を示した。
山口那津男代表が25日にも発表する。4日に社会保障、経済政策などを列挙した公約を既に公表済みだが、原発や憲法への見解は、連立を組む自民党との温度差を踏まえ、先送りしていた。
(共同)
原文URL: http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013062201001837.html
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22 Jun 2013 11:25:30 am |
G8の環境政策合意 |
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我々の将来の経済成長及び幸福のために最も重要な課題の一つである
北アイルランドのロックアーンで開催されたG8サミットで発表されたコミュニケから気候変動の部分だけを抜粋して掲載する。(翻訳は外務省)
気候変動
56. 気候変動は,我々の将来の経済成長及び幸福のために最も重要な課題の一つである。我々は,科学に沿った形で,産業化以前の水準と比べて世界全体の気温の上昇を摂氏2度より下に効果的にとどめるために自らの役割を果たすよう,2020年までに温室効果ガスの排出量を大幅に削減し,その後の低炭素の道筋を追求する緊急の必要性に取り組むことに,引き続き強くコミットする。
57.我々は,以下を含む,ただし以下に限定されない他の関連フォーラムを通じて取り組まれる行動によって補完される,国連気候変動枠組条約(UNFCCC)における国内の,また,国際的な,野心的かつ透明性のある行動を追求する。
a.エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)において,我々は,MEF行動アジェンダの進展を確保し,2015年の世界的合意に向けた過程において相違を克服するため,パートナー達と共に取り組む。
b.国際民間航空機関(ICAO)において,我々は,航空による排出の増加に対処するための経済的及び非経済的双方の手法に関連する野心的なパッケージにつき,2013年9月の総会において合意することを求める。
c.国際海事機関(IMO)において,我々は,海運による排出の問題に対処するための更なる手法に関して,引き続き取り組む。
d.・我々皆が前回のサミットで参加することにコミットした,短期寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化のコアリションにおいて,我々は,既に開始されている8つの世界的なイニシアティブに立脚して,科学的根拠の基礎及び民間部門の関与を更に進展させる。
58.我々は,気候変動を,増大する地球規模の経済及び安全保障上のリスクに寄与する要因として認識する。G8は,国際的な気候政策と持続可能な経済発展は互いに補強しあうものであることを想起しつつ,この課題及び関連するリスクにより良く対応するための手段を検討することで一致した。
59.UNFCCCにおいて,我々は,条約の下ですべての締約国に適用される新たな議定書,他の法的文書又は法的拘束力を有する合意結果が2015年までに採択され,2020年から発効し施行されることを確保するために取り組む。我々はまた,現在の各国のプレッジと必要とされているものとのギャップに重大な懸念を持って留意し,2020年までの期間に緩和に対する野心を増大させるよう取り組む。我々は,意味ある緩和行動及び実施の透明性の文脈において,2020年までに幅広い資金源から年間1000億米ドルの気候資金を共同で動員するという先進国の目標への我々のコミットメントを再確認し,国際的な気候変動資金の流れの透明性を改善し続けるための我々の努力を前進させている。我々は,2015年にフランスが議長国を務める用意がある気候変動枠組条約締約国会議における成功裡の世界的な合意に向け,2014年を通じて政治的意思を動員するための国連事務総長の努力を歓迎する。我々は,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書に期待する。
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21 Jun 2013 03:23:00 pm |
グリーン農業の時代 |
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90億人を養う食糧生産は、現在の農業システムでは不可能
GreenBiz.com 2013-06-20 Shauna Sadowskiの記事より、
2050年には地球人口は90億人となるが、現在の農業の食糧生産プロセスは持続可能では無いので供給する事ができなくなる。
現在、食糧生産に投資されるのは、消費の増加こそが経済成長であるとばかりの近視眼的アプローチのものばかりである。既に周知のとおり、地球の自然資源の質は急速に低下しており、その速度は、我々が考えるよりも急速に進んでいる。その為、我々は「もっと消費」する事から「より良い消費」へと転換する必要がある。自然環境の回復力を取り戻し、環境を再生すること以外に急速な人口増加に対応する戦略は無い。
今後の食糧生産への投資は単に90億人に食糧が行きわたると言う目標を満足することでは無く、この惑星が清潔な水と肥沃な土壌と生物多様性を取り戻すことができ、我々を含めた地球上の生物が健康で強いコミュイティーを作って行けるようなことに投資がなされるべきである。そして2050年から、さらに未来が開ける。
農業は、この数十年間で大きく変わった。第二次世界大戦後、農業は大量に広範囲にDDTを使用することをはじまりに、害虫や雑草を大量の薬剤を使って駆除するということで、人間と他の動物の健康を害し、生物多様性を犠牲にしてきた。1960年台にはこれらが、神経系統、乳がん、流産、発育障害、男性の不妊の原因の一つとなったと考えられている。
DDTは米国はじめ各国で禁止されたが、モンサントの除草剤ラウンドアップに含まれるグリホサートは胎児の生育障害とガンの原因になるとも言われている。
米国の農業は大規模化が進み、2007年の調査では農地の60%は1000エーカー(400ヘクタール)以上の規模の農場で、農業生産の60%が行われている。サイズが問題ではないが、その農業プロセスに問題がある。大量に散布される農薬が土壌や地下水脈を汚染し、土壌の力は弱る一方である。広大な面積に単一作物が栽培されるモノカルチャーは生物多様性を破壊している。そして、弱った土壌に撒かれる窒素固定剤は、大量の化石燃料から作られている。その他、遺伝子組み換え植物など、持続可能性を無視した方法しか取られていない。
これからは、環境学的農業に対する投資が必要である。多種の多年生植物の栽培と家畜の放牧で、植物自らの力で土壌を回復させ、生物多様性を回復させる。窒素固定剤は必要無い。そのような持続可能性農業がはじまっている。投資家はこのような農業のグリーン化に投資をすべきである。
原文(英文)URL:
http://www.greenbiz.com/blog/2013/06/20/how-invest-sustainable-food-future
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20 Jun 2013 02:04:57 pm |
富士山鉄道構想 |
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富士山五合目まで、鉄道を開設 ――富士急社長、環境対策はドイツを手本にするべき
6月20日付け各紙の報道によると、富士急行の堀内光一郎社長が東日本旅客鉄道(JR東日本)の大月駅と河口湖駅を結ぶ富士急行線(総延長26.6キロ)を、富士山の5合目まで延伸する構想を明らかにした。21〜23日に富士山が世界文化遺産に登録されることを受けて、観光用鉄道として建設を目指す構想だ。環境影響評価などのハードルもあるが、現行の自動車道路より排ガスが少ないなどの利点もある。
鉄道が敷設されると、登山客の数は今とは較べものにならないくらい増加する。それでなくてもゴミの山と称されている富士山の自然環境を守る手立てが打たれなくてはならない。
ドイツの最高峰はドイツの南端オーストリア国境にある標高2962mのツークシュピッツ(Zugspitz)である。この山頂へはドイツ側のガルミッシュ・パルテンキルヒェンからアプト式の鉄道でトンネルを通って2600mまで上がり、そこからロープウエイを氷河を渡って頂上に行く方法と、アイプゼー(Eibsee)から一気にロープウエイで頂上まで行く方法と、オーストリア側からのロープウエイで頂上に行く3つのルートが有り、世界中からの観光客でシーズンにはごったがえすが、ゴミは無い。ちなみに山頂には一流レストラン並みの料理とサービスが提供される4軒のレストランが有り、企業のセミナー等も盛んに行われている。
高山の環境は低地よりもデリケートであるとの考え方から、開発当初から環境には細心の注意が払われている。
<水>は、上水道と中水道に分かれている。飲料などに使われる上水道は、毎日ロープウエイで運ばれ山頂に有る2.5トンの水槽に貯められている。トイレの水洗や清掃に使われる中水道は雨水と雪解け水が天水桶に貯められている。
<排水>については更に厳しく管理されている。全ての排水は頂上からふもとまで敷設された配水管でふもとの下水処理施設に運ばれ、処理後放流されている。
<ゴミ>については、まずゴミを出さない方法が考えられた。山頂で販売される飲食物には一切使い捨ての容器は使われない。つまり、ペットボトル、カン、紙コップ、紙皿等は一切使用禁止である。使われるのはガラスや陶器の食器で全てリターナブルである。それでも発生するゴミは分別されて、ふもとに運ばれて他の分別ごみと共にリサイクルされる。
<エネルギー>頂上は、太陽光線が強いので、太陽光パネル発電と太陽光温水器を使って、頂上施設の暖房を行っている。悪天候が続いた時のみ石油や天然ガスによる暖房が併用される。
鉄道を計画する時にはこのような環境インフラを、徹底的に整備するように監視をすべきである。
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