ダンテの森    
30 Apr 2013   03:56:19 pm
国際ジャズの日
ユネスコ主催の国際ジャズの日イベント

 ユネスコと、ユネスコ親善大使をつとめるピアニストのハービー・ハンコックが2012年から毎年4月30日を“インターナショナル・ジャズ・デイ(International Jazz Day)”とすることを発表した。ジャズを通じて世界のさまざまな文化に対する理解を深め、全世界195のユネスコ加盟国をはじめ、未だ十分に教育を受けられる環境にない地域に住む少年少女たちに、ジャズを伝えていくことを目的としている。

 このイベントに協賛して、世界各地でいろいろなイベントが企画されているが、今日そのメインイベントと言えるジャズライブがトルコのイスタンブールで午後9時(日本時間5月1日午前3時)から開催され、インターネット中継される。東京神田のワタラス(Waterras)特設ステージでは大画面で中継が見れる予定だが、お天気が怪しくどうなるか?自宅のPCでならお天気は心配ない。

 ユネスコは環境問題にも積極的である。根本的に環境問題を解決するには、詰まる所は教育にたどり着く。

 最近のロックのライブなどは強大なアンプや、大仕掛けの舞台演出でエネルギーの無駄遣いとの思いもあるが、音楽は必ずしも大エネルギーを消費しなければできないと言う訳でもないし、例え使ってもそのライブの時間だけの事である。もちろん、ライブに行く為に車を渋滞の中連ねて行くのは確かに環境負荷が大きいが、それは音楽の本質には関係の無い事である。

 これまでぼくが知り合う事ができた、環境問題に取り組んでいる人は一人残らず音楽が好きである。音楽は、化石燃料は必要としない大きなエネルギーである。

次のURLでイベントのサイトに入れます。
ブルーノート提供の日本語サイト:
http://www.bluenote.co.jp/jp/event/international-jazz-day/

ユネスコの英語サイト:
http://www.unesco.org/new/en/unesco/events/prizes-and-celebrations/celebrations/international-days/international-jazz-day-2013

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29 Apr 2013   10:23:57 am
ゼロ炭素都市を目指す
温暖化ガスの70%の責任が有る都市は持続可能性への鍵
――コペンハーゲンは2025年までにゼロ炭素に

Yale Environment 360 2013-04-11 Justin Gerdesの記事より、

 デンマークの首都コペンハーゲンは一足先に持続可能性都市へとの歩みを進めている。風力発電所の推進、都市ゴミ利用の都市暖房システム、住宅・ビルのエネルギー効率改善推進、市民を自動車から公共交通機関と自転車移動へ誘導など、同市はゼロエミッション都市への努力を怠る事は無い。

 まず、空港に着陸する時に飛行機がかすめる様に通過するのはオフショア風力発電タービン群である。空港から市内までは自動運転の地下を走るトラムで15分である。市内には現在環状地下鉄が建設中で完成は2018年である。どこに行っても目につくのは自転車で、通勤通学者の36%は自転車を利用する。市内には総延長400kmの自転車専用道路(サイクルパス)が有り、常に2万人が走っていると言う。

 目には見えないが、都市から排出される廃棄物を使った、世界最先端で世界最大規模の地域冷暖房、発電システムが、この都市のエネルギー源である。しかし、これらは序章に過ぎない。

 コペンハーゲンは、2025年にはゼロ・エミッション都市を目指した予算を昨年通過させた。現在有る石炭火力発電所はバイオマス発電に改造され、風力、太陽光、地熱発電で全てのエネルギーを供給する。現在風力発電はデンマークの電力の50%を担っている。

 世界最大の風力発電機メーカーとなったミドルグルンデン(Middlegrunden)社は、コペンハーゲン市民の出資によるものであるし、数多い風力発電所も市民の投資で作られている。コペンハーゲン市民は、持続可能性社会は市民が作るものとの考えを持っている。地球温暖化ガスの70%は都市から排出されている。今後の地球の持続可能性を成否を握っているのは都市に住む市民であると言う考えである。コペンハーゲンは人口が増加しており、2025年までに10万人が増えて50万人都市となる。彼らは持続可能性都市の一番乗りを果たして、ミドルグルンデン社のような持続可能性企業を今後も生み出して世界を牽引して行こうとの意気込みを感じさせる。

原文(英文) URL:
http://e360.yale.edu/feature/copenhagens_ambitious_push_to_be_carbon_neutral_by_2025/2638/

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28 Apr 2013   10:24:51 am
省エネでは無いが
街路灯蓄電池「消えないまちだ君」 町田市と中小企業開発
東京新聞電子版2013-04-28朝刊から、地元の記事なので取り上げた。

 地震などによる大規模停電時に、街路灯が消えることを防ぐ新しい蓄電装置が登場した。東京都町田市と市内の中小企業グループが共同開発した。名付けて「消えないまちだ君」。最長で三晩、点灯できる。既存の街路灯を生かし、一時間ほどの工事で設置できる手軽さが特徴だ。

 新装置は直径九センチ、長さ六十センチの筒に発光ダイオード(LED)の点灯装置とリチウム電池を入れてある。筒は少し曲げられるように防水用のゴムシートで作成した。

 街路灯の柱の側面にある点検口から内部の点灯装置と入れ替えるだけで使え、一般的に普及している直径十二センチ以上の街路灯の柱内に取り付けられる。

 市によると、街路灯内部の装置を取り換える方式はこれまでなく、特許も出願。平常時に充電した電気でLEDをともす。照明は三十六ワットと五十ワットがある。価格は一基四十万円。停電時用の一般的な街路灯は、ソーラーパネルや外付けの蓄電池付き。新装置はこれらに比べ、新たに必要な設備が少なく、コストを抑えられた。

 一昨年の東日本大震災で、町田市内の街路灯や避難所の屋外照明の多くが消え、避難誘導に苦労した経験から、市職員が昨年五月に新装置を発案。町田市内の中小企業グループ「多摩高度化事業協同組合(まちだテクノパーク)」のメンバー企業三社が具体化した。

 発案者の河合孝敏街路灯担当課長は「夜、避難所までの道に明かりがあれば目印になる」と話す。十一月までに、避難所となっている市民ホールから町田駅までの市道五百五十メートルに十三基設置しその後、避難道路などで順次取り付けていく。

原文URL: http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013042802000130.html
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27 Apr 2013   07:43:31 pm
環境重視企業
環境を一番の企業目標にしてしまったフォルクスワーゲン社

 「フォルクスワーゲンにとって環境と持続可能性は単なるスローガンでは無い。」2013年4月25日にハノーバーで開かれた株主総会で社長のマーチン・ウィンターコーン博士は強調した。

 自動車製造の為に消費するエネルギーと水は過去2年間に約10%節減した。同時期に販売された自動車のCO2排出量平均値を144g/kmから134g/kmに削減している。

 現在同社販売のうち245車種が120g/km以下である。現販売モデルは全て前モデルに較べ10〜15%燃費が向上している。同社は環境において世界一の自動車メーカーを目指すとしており、EUが設定した2015年までに120g/kmのCO2排出量を既にほぼクリアしているが、それにはとどまらず2020年までに全車種を95g/km以下にすると宣言している。

 同社は、この目標をパワートレイン、電子制御、バッテリー技術、エアロダイナミック、軽量化のそれぞれの技術革新で達成したいとしている。

 量産車として最も燃費が良いXL1は、自動車の将来の可能性を示唆する。ハノーバーメッセの開会式に参列したドイツのメルケル首相とロシアのプーチン大統領は仲良く車に乗り込んで見た。(写真) XL1は車重795kgで2人乗り、2シリンダー、35kW(48PS) ターボディーゼルエンジン、20kW(27PS)電気モーター、7速デュアルクラッチ付き変速機、リチウムイオン電池、プラグインハイブリッドと言う仕様で、燃費は111km/リッターと驚異的で、ファクター4で発表されて話題を呼んだハイパーカーの燃費を上回る。加速は100km/hに達するまで12.7秒である。環境負荷はCO2排出量21g/kmである。今、日本で販売されている自動車の最も環境負荷が少ないと言われるクラスでも80g/km台であるので、いかに環境負荷が少ないかが分かる。

 時速160kmで走り続けるのにはたったの5.8kW(8PS)しか必要としないのは徹底したエアロダイナミックによるもので、空気抵抗係数(CD)は0.189である。ちなみにポルシェ911のCDは0.29である。XL1には空気抵抗の多いサイドミラーは無く両サイドはTV画面で見るようになっている。

原文(ドイツ語)URL:http://www.auto-reporter.net/1840/2_1840_104_50821_1.php
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26 Apr 2013   09:39:53 am
省エネ鉄鋼メーカー
スクラップ鉄と連続プロセスで熱効率を稼ぐ米メーカー

 日本の製鉄業界は、徹底的に省エネが図られ世界でも最もエネルギー効率が良いと思われているが、1トンに粗鋼を生産するのに必要な熱量は、世界平均は28ギガジュール(GJ)、国平均としてはドイツが18GJ、日本は22GJ、米国23GJ、中国とインドは37GJである。鉄鋼メーカーとして最も効率が良いのはアメリカのニューコア(Nucor)で、12GJである。

 ニューコアは現在米国最大の鉄鋼メーカーであると同時に最大の鉄クズの使用者である。2008年には生産量の80%を鉄クズを原料に鉄鋼製品を生産している。2003年にエネルギー消費を17%低減することに成功している。

 インディアナ州クロウフォーズビル(Crawfordsville, Indiana)の製鉄所では、2007年12月に世界初の連続鋳造圧延を始めた。第一回目の生産では38時間の間休みなく、製鉄―鋳造―圧延の工程が途切れなく行われ、24杯の取鍋に相当する2467トンの鉄が2387トンの薄板鋼板として生産された。

 この技術はオーストラリアのBHPと日本のIHIの共同開発になる技術である。これにより、高炉からインゴットにしてから、薄板鋼板を製造するのに較べてファクター5のエネルギー生産性を達成した。これまで高炉メーカーの独占であった、建築用の型鋼も電炉メーカーでも生産が可能になった。

 ニューコアの成功は、伝統的な鉄鋼メーカーや中小の平炉・電炉メーカーに大きな刺激を与え、設備更新が会社存続の大きな条件であることを気付かせることになった。また、鉄スクラップ市場がエネルギー低減に貢献することが再認識されることになった。ニューコアは直接還元による鉄鉱石からの銑鉄と、鉄スクラップの混合率のフレキシブル化を実現して、市場の動向に応じて生産する工場を建設している。

 同社は25,000人のチームパートナー(同社では社員をこう呼んでいる)が、世界で最も競争力の強い製鉄会社との誇りを持って働いている。2008年のリーマンショックに発する経済危機の際にも一名の解雇者を出さなかった優良企業ある。

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