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21 Mar 2013 11:41:47 am |
中国の発電事情 |
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風力発電が初めて原子力発電を上回った
SustainableBusiness.com 2013-03-20から、
中国は重要なハードルを越えたのだろうか?
中国電力評議会は、2012年の風力発電による発電総量が史上初めて原子力の発電総量を超えたと発表した。
中国政府の第12期五カ年計画(2011-2015)によると、期間中に再生可能エネルギーの割合を30%にし、石炭火力の割合を現行の70%から65%に下げるとしている。環境保護を目的としたエネルギー・シフトと環境汚染防止対策費として3720億ドル(約35兆円)の財政出動が実行中である。
中国の火力発電の伸びは2012年には12TWh(テラワット時)でこれは0.3%のであったのに対し、風力発電は98TWh増加した。これにより風力発電の容量は100TWhとなり、原子力の98TWh、水力の196TWh、火力発電他の470TWhで中国の2012年の総合計は864TWhとなった。(因みに日本は約1000TWhで人口は1/10である。)
電力需要の増加は鈍化し5.5%で、GDP成長率を下回ったのは、景気上昇率が下がった事に加え、中央政府の省エネキャンペーンの効果を奏したとしている。
政府主導の環境対策と国民の大気汚染への嫌気から、石炭生産はクリーンエネルギーへと席を譲りつつあるようだとしている。
現有の中国の火力発電所の容量は総電力量の70%を有しているが、2012年には、その全てが稼働しなかった事を示している。その理由としては、石炭価格の高騰と輸送コストの上昇に原因があると見られている。また、より環境負荷の少ない最新式の技術を使った石炭火力発電所への投資も停滞してはおらず、2012年には50GWが新たに建設されており、石炭エネルギー業界の巻き返しも盛んなようである。
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20 Mar 2013 09:51:48 am |
高くつく原発 |
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原発維持に最低11兆円 別途支出 年4000億円超
東京新聞電子版Tokyo Web 2013-03-19より
使用済み核燃料の再処理や最終処分のための電力会社の積立金など、今後も原発を維持するために必要な費用は、少なくとも十一兆円を超えることが本紙の調べで分かった。ほかに規制機関の人件費や原発の保険料など毎年四千億円以上が必要になる。現時点で判明している分を積算したもので、費用がさらに増えるのは必至。いずれも、電気料金や税金として国民の負担となる。
本紙は、原発があるため必要な費用を選び出し、電力会社や経済産業、文部科学両省などに必要な金額を確認し集計した。政府は、原発の個々の費用については費用を説明するが、国民が全体でどれだけ負担するかは一切公表していない。
費用は、年限の決まった積立金などと、予算や税金など毎年支払うものに分かれた。
計十一兆三千八百八十九億円に達する積立金では、使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクル関連費が大きな割合を占めた。電力各社は、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場が使命を終えて解体される予定の二〇八四年までに十一兆円を積み立てる必要があるが、六兆円以上は今後積み立てる。
再処理後に出る高レベル放射性廃棄物の最終処分や廃炉のための積立金は、原発を維持するしないにかかわらず必要だが、大幅に不足している。
一方、毎年必要な費用は四千二百二十九億円で、高速増殖原型炉「もんじゅ」の運営などに携わる日本原子力研究開発機構への運営費支出が最も多く、原発の立地自治体への交付金も総額で一千億円を超えていた。
原子力規制委員会が策定する新しい規制基準に対応するため、全体の費用はまだ膨らむ可能性が高い。新基準への対応費用は、現時点で電力各社が公表している数字で、規制委が新基準に盛り込むと決めた独立電源や冷却装置を備えた第二制御室、主要配管の多重化への対応は各社ともまだ算出していない。
また、電力各社は原発ごとに最大千二百億円が支払われる損害賠償保険に加入しているが、東京電力福島第一原発事故の賠償額が兆円単位になることを考えれば、現行額では全く足りない。保険料総額は各社合わせて二十八億円だが、はね上がるのは間違いない。 (桐山純平)
原文URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013031902000129.html
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19 Mar 2013 11:15:05 am |
エコ意識調査結果 |
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日本とドイツの主婦を対象にしたエコ意識調査
旭化成ホームプロダクツ(株) 2013-02-28プレスリリースより、
昨年暮れにぼくがドイツを訪れた時にドイツ人の環境意識の高さを2012-12-14に書いたが、その時訪れた友人宅のタオルがゴワゴワであった。それは柔軟剤は環境負荷が大きいから使わないと、奥さんが話してくれた。とにかく10年ぶりに訪れたドイツの環境意識の高さには驚かされた。
この調査は日本とドイツの20〜59歳の主婦それぞれ208名(子供の有る主婦104名と無い主婦104名)ずつにインターネットによるアンケートで行われた。その結果、日本、ドイツ共に主婦の「エコ」意識は高く、積極的にエコを取り入れたり実践している事が分かった。しかし、その目的には大きな違いが認められた。日本では8割以上が「節約」が目的であるのに対し、ドイツでは「環境保護」が目的であった。
「エコに関心を持ち始めた年齢は?」と言う設問には、日本では7割以上が25歳を過ぎてからであるのに対し、ドイツでは6割以上が25歳までであった、そのきっかけは日本の主婦のほとんどは「メディアの影響」と回答し、ドイツの主婦は「家庭での教育」を上げている。日本ではメディアからエコについて情報を入手するのがほとんどであるのに対し、ドイツの家庭では環境問題を教育している事がわかる。
食器洗いに関してのエコは、日本、ドイツとも「節水」が1番に上げられており、これは結構なことである。食器洗い洗剤に関して(実はこれがこの調査の商業的目的であるのだが、)ドイツでは環境に配慮してが68%で、日本では22%であった。
「エコ」と言うと「節約」と答える日本人、「環境」と答えるドイツ人、メディアから学ぶ日本人と、家庭内で環境教育をするドイツ人の違いが浮かび上がった調査結果である。
環境と言うと省エネ=節約、それが企業にとっての売上減少、経済の停滞とマイナスイメージを持つ日本人を作って来たマスメディアの責任は重い。「寒さとつきあおう」などと呼びかける民放連のCMなどはその最たるものである。
「エコ」と言った時にエコロジー(環境)ではなくエコノミー(経済)を思い浮かべししまい、混乱している日本人像も浮かび上がっていた。
もっとも、安倍政権には、最初からエコノミーしか頭に無いので、混乱はない。
旭化成ホームプロダクツ(株) 2013-02-28プレスリリースURL:
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000006556.html
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18 Mar 2013 02:53:00 pm |
レアアースの再生 |
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より地球環境負荷の少ないリサイクル―Honda
2013年3月3日Hondaは自社のハイブリッド車に使われているバッテリーからレアアースをリサイクルすることに成功し、3月初めからバッテリーに再利用していると発表した。
レアアースとはハイテク機器に必要な金属・鉱物であるが、簡単に採掘ができないことから貴重な鉱物言う意味でレアアース(日本語では希土類)と呼ばれている。日本では経産省が17の希土類元素をレアアースと定義している。
Hondaがハイブリッド車に使用しているニッケル水素バッテリーにはランタン(La)とセリウム(Ce)と言うレアアースが電極に使われている。Hondaと日本重化学工業が共同で実現したレアアース・リサイクル技術は、これらを再利用うする省資源技術である。
Hondaのハイブリッド車から回収されたIMAバッテリーは、解体されモジュールが取り出される。取り出されたモジュールは焼成、破砕、酸化還元の工程を経て、鉄くず、ニッケル(Ni)コバルト(Co)合金、レアアースに分けられる。鉄クズは鉄スクラップに、NiCo合金はさらに還元され、レアアースは溶融塩電解法で精製される。この段階でいずれも純度は鉱山から採掘・精製されたレアアース同様の99%以上となっている。
リサイクルにかかる費用は輸入価格と同じ位であるが、レアアースは鉱山に含まれる量が少ない為に大量の土石を掘り出す必要が有り、地球環境が大きく破壊されることを考えると、リサイクルの方がずっと持続可能性に優れている事は言うまでも無い。
現在、レアアースのリサイクルはほとんど行われておらず、そのリサイクル率は世界で1%以下である。
現在レアアースは世界の97%以上を中国が産出している。中国が2010年に輸出枠大幅削減を行った為に、2005年には1kg50ドルであったものが、2010年6月には400ドルにもなり、世界のレアアースユーザーはパニックとなった。それ以来、各社でレアアースのリサイクルの開発が進められている。Hondaはその先駆けと言えよう。
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17 Mar 2013 12:02:12 pm |
シーメンスの米戦略 |
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良く見かける「米高官のシーメンス工場訪問」
Wall Street Journal 2013-03-17から
3月14日(木)に新任の米財務長官ジェイコブ・リュー(Jacob Lew)氏がアトランタ郊外のシーメンスの工場を訪問した。しかし、オバマ大統領本人を含めオバマ政権の高官がシーメンスの工場を訪れるのは、決して珍しい事ではなくなった。
ドイツ・ミュンヘンに本社を置く、この多国籍企業は全米全ての州に130余りの工場を持ち、6万人を雇用している。今回、リュー財務長官が訪れた工場では鉄道用のトラクションモーターや制御装置を製造しており、地元アトランタ市内のライトレールでも使われている。ここでは700人の地元大学卒業者やコミュニティー・カレッジ出の熟練工が採用されている。
「中間層を拡充する為に、アメリカ経済はシーメンスの様な企業がモデルとなる。アメリカで開発、製造され、技術革新をもたらす製品が世界に販売されてゆく。それにより更に数千人の雇用が創出されている。」とリュー長官は語る。
オバマはシーメンス贔屓である。
大統領はアイオワの風力タービン工場を訪れ、再生可能エネルギーは彼のゴールの一つであると語っているし、2012年と2013年の一般教書演説ではシーメンスを上げて、同社の教育プログラムがアメリカの中間層を増やす力になる例として話している。2013年にはファースト・レディーのゲストとして招かれた、シングルマザーのジャッキー・ブレイ(Jackie Bray)がシーメンスのトレーニングでレーザーとロボットを学び、エンジニアとして自立できた話しを取り上げた。
シーメンスは米国内で、建築物の省エネ改築ビジネス、小規模水力発電用タービン、コジェネ用ガスタービン、ライトレール(市内電車)、高速鉄道網建設など、オバマ政権のグリーン経済へのシフト政策に焦点を合わせたマーケティングで米国内に根を下ろしていくつもりのようだ。
日本の電機業界は一日も早く原発の夢を捨ててグリーン化に乗り換えなければ世界に取り残されるだけである。
原文(英文)URL:http://blogs.wsj.com/washwire/2013/03/14/look-familiar-treasurys-lew-latest-to-visit-siemens/?mod=wsj_valettop_email
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