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05 Jan 2013 09:14:11 pm |
環境意識の高まり |
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使い捨て文化からの脱却をはかるスターバックスの取り組み
GreenBiz.com 2013-01-04 Jossica Shanklemanの記事から
スターバックスは使い捨て紙カップの使用量を減らす為に全米の店舗でマグカップを1ドル(86円)で販売し、そのマグカップで飲み物を注文すると大幅な割引となるサービスを行っている。
同社の最新の持続可能性報告書によれば、2011年に世界で40億個の使い捨ての紙カップが消費されその大半はリサイクルされていない。同社は2008年に2015年までに使い捨て紙カップから再使用可能なマグカップへの移行を目標に打ち出している。2011年には1.9%が再使用可能なマグカップで販売された。これは750トンの使い捨て紙カップに相当するとしており、目標達成には程遠い感がある。
以上はGreenBiz.comの記事であったが、昨年暮れに訪れたドイツでは、市民の環境意識の高かさを身近に感じることができたが、一般商店や企業もそれに応えるべく努力していた。
年末のドイツと言えばクリスマスマーケットが有名であるが、そこでの定番は熱いグリューワインで寒さに対抗することであるが、以前は使い捨てコップだったものが、今はどの町に行っても陶器のマグカップになっていた事である。
紙の皿もプラスティックのフォークなども全て、陶器や金属の洗って再使用するものに変わっていた。それらの食器は全て5ユーロ(500円)と言う高額のファンドで貸し出される。使い終えた食器はお店に返却する事で5ユーロは戻ってくる仕組みで、これが徹底していた。
ぼくが覗いたスーパーの棚のビール、牛乳、水、ソーダ類、ジュースなど全てが再使用可能なガラス瓶になっており、アルミ缶、ペットボトル、紙パックは見当たらなかった。
ちなみに、ドイツのリサイクルの分別はガラスは透明、茶色、緑色と分けて行う事が1986年の廃棄物処分法の制定により義務付けられている。
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04 Jan 2013 12:26:24 pm |
NYCのグリーンビル |
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新しい建築物の方が省エネとは限らない理由
GreenBiz.com 2013-01-03 by SustainableBusiness.comより
つい最近竣工したニューヨークの7ワールドトレードセンタービルはLEEDゴールド認証を受けているが、その省エネ度はLEED省エネスコア74とゴールド認証の最下限である。それに較べて1930年の竣工で2000年に省エネ改築を終えたクライスラービルのスコアは84である。又、1929年竣工のエンパイアステートビルは2010年に省エネ改築を終えスコアは80になっている。
レトロフィットした古い建築物の方が最新建築よりも省エネ度が優れているのには幾つかの理由がある。
その第一は壁の厚さが厚く、窓の面積が少ない事である。外断熱と窓枠の交換を行う事で大きな断熱効果を得ることができる。第二の理由は入居するテナントである。最新のビルは大規模データセンターが設置できるように設計されている為に、巨大データを扱う企業が入って来ることである。これらの企業では莫大なデータ処理を休みなく24時間行っている。例えば7ワールドトレードセンタービルにはムーディーズのような企業が入っているが、古いビルに入っているのは、小規模の公的機関、団体事務所、弁護士事務所などが多く、巨大データセンターは無いのが電力消費が少ない理由である。
もちろん、まだ省エネ改築を行っていない1963年築のMetLifeビルのスコアは39であるし、1958年築のシーグラムビルのスコアは3であるが、これらのビルも近々省エネ改築が始まる。
この様にアメリカでは古い世代のビルの省エネ改築が新たなビジネスとなって来ている。アメリカの古いオフィスビルでは暖房の熱源には地域のスチーム供給会社から地下パイプで供給されてくるスチームをラジエータに流す方式で有った為に開か閉しか調整ができなかった。ぼくの経験でもニューヨークの事務所で冬に暑過ぎるとエアコンを入れていた事を思い出す。このようなエネルギー垂れ流し状態であったので、ずぶぬれの雑巾から水が滴るように省エネの効果はすぐに現れる。投資対効果がてきめんに出るので省エネビジネス=グリーンビジネスは成立しやすく、現在新しい市場が形成されつつある。省エネはビジネスになると言う事が全米に広がれば、エネルギー需要は大幅に下がり、シェールガス・オイルなどの新化石燃料へのニーズが下がる事が期待される。
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03 Jan 2013 02:38:00 pm |
環境意識欠如のNHK |
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あー、きれい!が連発されるが、地球環境に思いを馳せる事はゼロ
昨日2013年1月2日午後9時からNHK BSプレミアムで放映された「ようこそ宇宙の特等席へ!地球周遊ナイトクルーズ」と言う番組を見た。
国際宇宙ステーションからNHKご自慢の超高感度ハイビジョンカメラが捉えた地球の画像を見せる番組である。JAXAの宇宙飛行士の古川さんが、自分のミッションの合間に撮りためた画像データは80時間以上であったと言う。その御苦労の集大成とも言うべき番組として作られたものと思う。
お正月であったので、両親と一緒に見た子供たちも多かったと思うが、地球環境保護への教育的観点が全く欠如した薄っぺらな娯楽番組になってしまっていたと感じるたのは、ぼくだけであろうか?
まず、夜景の美しさを見せてくれたのであるが、欧州と日本の都市部の光の強さは日本の方が欧州の都市に較べて格段に明るいはずであるのに、両者に大差が無いように見えた。撮影時のデータは残っているはずなので、それで明るさを補正すれば日本やアメリカの都市部の明るさが、欧州の都市部よりもかなり明るい事が分かったはずで、この夜間照明だけで18億トンのCO2を排出している環境負荷の大きな原因の一つだとのコメントも欲しかった。(小ブログ2012年3月17日参照)
東北の漁火がクローズアップされていたが、サンマ一匹当たりにかけた照明の為のエネルギーと費用も知らせて欲しかった。スタジオに持ち込んだ1kWの漁業用のタングステン灯を同じ明るさのLEDに変えると電力が1/6になり船一隻で600kW消費していたものが100kWになるとのコメントも欲しかった。ちなみに放送で使っていた照度の単位ルックスは現在は使われていない。
オランダのバラ栽培温室の夜間照明についても取り上げていたが、ただただ明るくその光が宇宙からも見えると言う驚きで終わっていたが、オランダ政府はこの栽培方法はエネルギー依存が大きく持続可能性に欠けると言う理由でエチオピアに移設する計画を持っている。エチオピアでバラ栽培をすると空輸しても費用は約半分、エネルギーは空輸燃料を含めても1/20以下になる事が分かっており、2025年までに全バラ栽培はエチオピアに移設することが決まっているが、それには一切触れていない。添付の表参照。
最後のアメリカのシェールガス・オイルのエピソードにいたってはまるで、シェールガス礼賛であった。シェールガス・オイルの採掘には中東の石油採掘に較べると数10倍のエネルギーが掛ることや、新たな化石燃料を燃やす事は新たな環境負荷を増やす事になり、地球温暖化を促進してしまう事になる事を知らせるべきであった。
苦労して撮影した古川さんからも地球環境保護のコメントが出されなかったのも大変に不自然であった。当番組に対する当ブログからの評価は落第である。
MJはメガジュール。1kWの装置が16分40秒(1000秒)間にする仕事量。 |
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02 Jan 2013 08:20:16 pm |
新政権のエネルギー政策 |
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また、もとの木阿弥にもどりかねない新政権のエネルギー政策
昨年暮れに安倍新政権から出されてきたエネルギー政策関連の発言にはかなり気を付けて聞かなければならないものがあった。まず、安倍総理は福島で、今後も原発の推進は続けて行く方針であるとし、福島第一で使われていた原発とは異なる方式のもっと安全性の高い技術を使った原発を新設して行きたいと発言していることである。
現在、日本で原発本体や原発関連の設備を製造しようとしているメーカーは日立、三菱、東芝が中心である。このいずれの企業も半導体戦略で韓国と米国に大きく後れを取った為に半導体ビジネス部門の縮小や海外資本への切り売りを進めている最中の企業ばかりである。また、これらの企業の映像家電も韓国勢に大負けをしており、これらも縮小を図っているところである。半導体、映像家電で空いた穴をふさぐ意味からも、これらの企業からしてみれば原発が最後の頼みなので、経団連等から安倍首相に陳情が行われたのであろう。安倍首相はそれに賛同し、原発こそが「美しい日本」にふさわしい美しいエネルギー源として、原発の復権を図ろうとしている。
欧州の原発大国フランスですら旧型原発の繰り上げ廃炉の検討が始まり、今後の新設は凍結されている。アレバ社も脱原発の模索を始めている。これが世界の原発に対するスタンスであるが、日本はここでも独自路線をとるつもりなのか、京都議定書第二約束期間からの離脱を含め国際世論から批判をうけるであろう。
連立の公明党はそのマニュフェストで新規着工は認めないとしているので、連立与党の責任として断固新設はさせないようにしてもらいたい。一日も早く、同党は反対意志の表明をするべきである。
つぎに、石原環境大臣は2009年に国連において鳩山首相が行った2020年までに25%のCO2削減を宣言し拍手で歓迎された国連演説を反故にしようとしており、前環境大臣からの事務引き継ぎそのものを拒否すると言うパフォーマンスを行っているが、国連鳩山宣言は日本が法治独立国家として国連で行った世界に対する約束である。これを政権が変わったので、我々は知りませんと言うのは国際的に通用しない。
グリーン経済への移行=持続可能社会への変革を正しく行えば、全く原発が担っていた26%の電力など問題無く余剰となり石炭火力も削減できる事は、当ブログが常々提唱している、資源を5倍に使う「ファクター5」の考え方である。
正月早々、管理者の「ぼやき」ではじまってしまい恐縮です。
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01 Jan 2013 09:07:10 am |
新年のごあいさつ |
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2013年、明けましておめでとうございます。
今朝、このブログを書いている窓から見える丹沢山塊がくっきりと見え、
その向こうに富士の山頂が真っ白に輝いているのが見えます。
この美しい自然をこれから先の世代に引き継いで行く使命を重く感じます。
今年は、ファクター・ファイブ(日本語版)出版の年です。気を引き締めて、
一人でも多くの方に読んでいただけるような本作りをしたいと頑張りますので、
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
2013年1月元旦
「ダンテの森」ブログ管理者 吉村 皓一
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